39話 ページ40
帰ってきてお昼ご飯を食べ、特に何をするでもなく時間を持て余す。
彼はというと、読みかけの本を開いたり、アベルちゃんの服を作ったりと忙しそうだ。
もう少しあたしにも目を向けてほしい。
そんなの我儘だ。
ゆっくりと重たい足を玄関に運んだ。
御国「どこか行くの？」
貴方「ちょっとリリイのとこまで」
御国「そっか。遅くならないでね。危ないから」
貴方「わかってるよ」
今日は溜め息ばかりだ。
体は重いし、上手に考えが纏まらない。
どうしたんだろう…。
そんなこと考えてる内に目的の有栖院家についていた。
呼び鈴を押すと予め連絡をしておいたリリイが出てきた。
リリイ「またいきなりですね」
貴方「何が？」
リリイ「姿も、来たのもですよ」
貴方「…ちょっと御国と上手く噛み合わなくて」
リリイ「御国さんも姿が変わったあなたとの距離感に迷っているんでしょうね」
今まで通りでいいのに。
別に何も変わらないのに。
貴方「…思うように頭も体も働かない」
リリイ「もしかして忘れてるんですか？大切な自分のこと」
貴方「たぶんそこら辺記憶ない」
リリイ「化け猫の特性でしょう？」
貴方「何が？」
リリイ「今もですが、前御国さんと色々あった時も体調優れなかったんじゃありませんか？」
貴方「まぁそうかも」
今ほどではないけど、御国と何かあった時は決まってぼーっとしたり眠たくて仕方なくなったりする。
リリイ「それは愛情が足りないからですよ」
貴方「…愛情？」
リリイ「愛情が少なくなると体調も精神面も優れなくなってくるんです。ほら、捨てられた後はいっつも死のうとしてたじゃないですか」
貴方「それが原因なの…？」
リリイ「愛情がないと安定しないんですよ。化け猫は」
貴方「そうなんだ…」
リリイ「昔あなたから聞いた話ですよ。それも忘れてしまうほどだったんですね…」
貴方「そうみたい…。御国からの愛情が少ないのか…」
これはちょっとショックかな。
やっぱりあたしに飽きてきたのかな…。
リリイ「でも本当に酷い時は倒れるか寝込むかしますからね。あなたは」
貴方「全然覚えてない。はぁ…」
リリイ「幸せ逃げますよ」
貴方「御国にも言われたよ」
リリイ「きっとそれも愛情が足りないのが原因でしょうね」
貴方「御国の馬鹿…」
リリイ「言ってみたらどうですか？」
貴方「いや、それは、ちょっと…」
リリイ「しっかり話さないと解決しないこともありますよ」
話さないと、か。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
