33話 ページ34
貴方「いやぁいいねっ！温泉最高だねっ！」
広いし丁度人もいなくて貸し切り状態だった。
さっきみんなも出てきて部屋で話し始めた所だ。
ヒュー「怠けておるからどんどん姿が固まりだすのじゃ」
固まる、ねぇ…。
まぁずっと姿変えなかったら戻りにくくなったり、下手したら戻らなくなるんだけどさ。
貴方「最近こっちのままでもいいかなぁなんて」
クロ「やめとけ。どうせ変な男にストーカーされるんだからよ」
貴方「あのねぇ怠惰？その話しない約束だよね？」
クロ「お前の黒歴史だもんな」
そう、昔知らない男に執拗に後をつけられたことがある。
今風に言うとストーカー。
怠惰がなにやらしてくれて事無きを得たわけだが、怖い以前に気持ち悪いんだよな。ああいうの。
貴方「そうだよ、だから言うな」
真昼「前も思ったけど、クロとAってそんなに仲よかったんだな」
貴方「ん？んーまぁ」
鉄「お茶いるか？」
ひょいと部屋を覗いた鉄くんがみんなに声をかける。
頭ぶつかるぞ…。
真昼「じゃあもらおうかな。お前らどうする？」
貴方「あたしもー」
結局みんないるらしくそれを聞いて鉄くんはわかったと部屋を出ていった。
突然怠惰があたしの髪を指で梳きながらじっと見下ろしてきた。
クロ「…やっぱ変わんねぇな」
貴方「悪い？」
クロ「いやその方がいいんじゃねぇの？」
貴方「そう」
鉄「ん、お茶」
貴方「ありがと」
旅館のお茶…。絶対美味しいだろ。
ふーふーと冷ましていると傲慢がうむ、と真面目な声を落とした。
ヒュー「お主が今の姿のままになると少々困るのぅ」
貴方「ん？困るって何が？」
ヒュー「はぁ、そこまで記憶を無くしてしまっとるのか」
貴方「覚えてないって事は、そうなんだろうね」
困る？何で？
姿が変わると困る…？
真昼「喪失…？記憶が？」
貴方「あー、うん。御国には言ってないけどね。かなり昔に、人間に関わることで」
真昼「…だから人間が苦手？」
貴方「苦手っていうか怖い…かな。一応ほとんどは思い出してるんだけどね。重要なとこがまだ…」
特に自分の事はよくわからない。
基本的な情報はわかるけど、もっと詳しいことは全く。
クロ「大丈夫だ。俺らが覚えてる」
ヒュー「思い出して嬉しいことでもないじゃろう」
貴方「だろうね」
正確には八十年近く前の事。
私達にとってはそんなに長くもない。
いつかちゃんと知らなきゃいけない日がくるんだろうな。
御国に言わなきゃいけなくなる日も…。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
