31話 ページ32
真昼の家に来てもう数日。
真昼に起こされ、渋々着替え、美味しい朝ご飯を食べる。
まだ眠いなと思いながら靴を履く。
貴方「朝とかねぇわ」
クロ「向き合えねぇ」
真昼「いいから行くぞ！」
背中を押され外に出る。
良い天気。
彼は、どうしてるだろうか…。
歩き出す真昼に声をかける。
貴方「…ちょっとだけ待って」
真昼「ん？まぁちょっとなら」
声が聞きたい。朝だから尚更。
隣にいないだけでこんなに寂しい。
数コール鳴って出た彼はまだ寝ていたみたいだった。
『A？…おはよ』
貴方「あ…おはよう」
『どう？そっちは』
貴方「どうって別に」
『俺は…悩んでるよ。色々とね』
沈んだ声。
いつもと違う。
貴方「お願いだから間違わないで」
『…うん。じゃあね』
貴方「また電話する」
『はいはい』
ツーツーと無機質な音が響く。
あたしは彼に関わらない方が良いの？
真昼「…御国さん？」
頷くとにっと笑った。
真昼「そっか」
真昼「詳しい事はわかんないけど、悩みなら聞くぞ」
貴方「…ううん。これはあたしと御国の問題だから」
真昼「わかった。じゃあそろそろ行こう」
クロ「行ってらっしゃい」
真昼「お前も行くんだよ！」
怠惰を捕まえて歩き出す真昼。
気にしないでくれるのが今は一番いい。
真昼「聞いていいのかわかんないけどさ、御国さんに会う前も飼い主いたんだよな？」
貴方「えっと…」
真昼「言いたくないならいいよ」
貴方「…うん。じゃあまた今度」
言いたくないっていうか、言ったら驚くでしょ？
話長くなるでしょ？
だから、また今度。
真昼「その前に飼われてた、で合ってるのか？」
貴方「合ってるんじゃないの？」
クロ「お前の場合はな」
確かに吸血鬼は契約だから飼うとかじゃないもんな。
でも限界距離云々があるのは大変だろうな。
真昼「Aもクロたちみたいに名前つけて契約とかってあるのか？」
貴方「契約はないけど名前は主人の勝手かな。あたしは別に通り名とかもないただの化け猫だから」
クロ「俺らの間では猫ちゃんで通じる」
真昼「そのまんまじゃねぇか。じゃあ今の名前は御国さんが…？」
貴方「らしいね。リリイが言ってた」
知らない内につけられてた。
有栖院家で名前のない猫では不自由だったからだと思う。
クロ「A…か」
貴方「初めて怠惰に名前で呼んでもらえた気がする」
クロ「気のせいだ」
怠惰といた頃は名前なんてなかった。
だからお互い気恥ずかしい。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
