17話 ページ18
翌日。
電気の消えた教室。
もう六時を過ぎている。
外は暗くなっていて、学生も少ない。
そんな中、あたしはクロと真昼を待っていた。
教室の床に座って。
貴方「にぁぁぁ」
クロ「どうした？」
誰もいないからクロも人の姿だ。
真昼遅いな…。
貴方「別に。真昼いなかったら昔に戻ったみたいだね」
野良時代、あたしは何度かクロに助けられてる。
いや、正しくは助けられてしまっている。
まぁこの話はまた今度。
クロ「……そうだな。野良の方が楽だ」
貴方「そうかなぁ。あたしは飼い猫がいいや」
横にいるけど暗くてクロがどんな表情してるかわからない。
知る必要もないか。
クロ「お前も苦労してんだろ。うん。お疲れお疲れ」
ぽんぽんと御国とはまた違うクロの手が頭に乗る。
何だか懐かしくてぎゅぅと寄り添うと嫌そうな声が降ってきた。
クロ「やめろぉ」
貴方「いいじゃん。誰もいないし」
ちょっと離れようと身動ぎをしていたけど、すぐにやめた。
あたしが意地でも離れないとわかったからだろう。
クロ「あいつ戻って来た時どんな目されるか…」
確かに。
真昼にはクロと付き合いが長い事も、あたしが化け猫だって事も言ってない。
偶々御国に潜入捜査的なノリでこの学校に入学させられて、偶々真昼が同じ学校にいた。
それだけの話。
御国といたせいもあって吸血鬼と面識があっても驚かれない訳だ。
クロ「これだから猫体質とは向き合えねぇ」
貴方「あんたも変わんないでしょ」
クロ「俺とお前はちょっと違ぇ」
貴方「まぁあたし吸血鬼じゃないもんね」
わかっていたけど言葉にするとやっぱり少し寂しいな。
別に吸血鬼になりたいわけじゃないけど。
クロ「あんまり気にすんなよ」
貴方「あんたにわかってもらおうなんて思ってないよ。わかる筈もないだろうけど」
クロ「いや、わかる。ずっと一緒だったからな。お前が死にたいって思ってた事も」
貴方「……何回死のうと思ったか。でも死ねないんだ。あんたのせいで。ちょっと怪我するだけ。今でも生きてるのが嫌になる」
怪我しかしないのはクロが何度か…、何度も助けに来てしまうから。
助けにこなければ死ねるかもしれないのに。
少なくとも骨折とか以上はできるのに。
どうしてそんなにあたしに生きていてほしいんだろう。
わからない。
不老なんていらない。
ただ辛いだけだ。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
