13話 ページ14
あれからまた暫く何の意味もなくファミレス居座り続けている。
雨風が凌げて、飲み物があって、お金払えば温かい若しくは冷たい食べ物も追加できる。
最高だな、ファミレス。
作った人を讃えたい。
クロ「雨やんできたな」
クロが外を見ながらふと言った。
確かにまだ少し降ってはいるけどあんまりわからないくらいにはなった。
貴方「本当だ。そろそろ帰る？」
クロ「そうだな」
貴方「真昼に怒られちゃうもんねー」
クロ「どうにかなるだろ」
あ、こいつの分真昼からもらうんだった。
所持金が…。
バイバイ野口さん…。
店員さんのにこやかな笑顔とありがとうございましたーを聞きながら店を出る。
これからどうしようかなぁなんて考えつつクロと並んで少し歩く。
貴方「帰ってもどうせやる事ないし、リリイのとこでも行ってみるかな」
学校の方とはちょっと違うからクロとは別れることに。
もう一人で歩けるから大丈夫。
クロ「気をつけろよ」
貴方「大丈夫だって」
さっきから面倒くさい奴なんて言ってるけど案外優しいんだよな。
猫背を見送ってから有栖院家に向かって歩く。
少しずつ雲が晴れていく。
このまま止んでくれれば良いんだけどな。
リリイ「珍しいですね。こんな時間に来るなんて」
突然今家の前！なんて言っても迎え入れてくれた。
この家に初めて来た時はまさかこんな風に出入りする様になるなんて思ってなかった。
貴方「雨降ってたから学校行かなかったの」
リリイ「そうですか。それより何かあったんですね」
貴方「……何でわかるの」
リリイ「そりゃ、長い付き合いですから」
ふふふ、と笑って隣に座った。
懐かしいな…。
昔はこの距離だったのに。
御国はもっと遠かったし、リリイはもっと近かった。
なのにそれはいつしか変わり始めて、今では逆になった。
人との距離ってそういうものだ。
だからもしかしたら御国との距離がこれから開いていってまた遠くに行ってしまう、なんて事もあるかもしれない。
むしろ今の距離は守られたものじゃない。
突然ぷつっと切れてしまう事だってある。
経験してきた筈なのに、平和ボケかな。
忘れてたなそういう感覚。
貴方「…聞いてくれる？」
リリイ「ええ、勿論」
優しいから、あたしの事知ってるから聞いてくれる。
どうでもいい事も大事な事も。
でも解決はしてくれない。
それがリリイのちょっと意地悪な所。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
