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ちょっと昔話を中断して今の状況を話すね。

話している間に探偵社に移動した。
何時までも戻らなかったら国木田に怒られるからね。
おかげで他のみんなも仕事を放って話を聞いてる始末だ。

話が一段落ついた所で敦くんがあの、と申し訳なさそうに声を上げた。

貴方「何?」

敦「今は太宰さんのこと恋愛対象として見れてるってことですか?」

貴方「そうだね。もう兄妹的なものでもないし、私の中では別人だと思ってるから」

太宰「完全に別人にされると少し寂しいのだけど」

貴方「元はと言えばあんた本人が悪いんでしょうが」

ナオミ「太宰さんはいつからお姉様の事を?」

少ししゅんとしていた彼にナオミちゃんが目をキラキラさせながら聞いた。

太宰「Aの事はずっと好きだったよ。妹としてね。でも時間が空いてから会った時Aだって気づけないくらいに凄く綺麗になってて……。好きになっちゃったのだよね」

ちらっとこっちを見て少し口角を上げる彼。
かっこいい……。
…じゃなくて!

貴方「……それ、初めて聞いたんだけど」

谷崎「つまり、すれ違いって事ですか…?」

太宰「そうみたいだね」

意味分かんない。
一方的に嫌ってたのすごい恥ずかしいじゃん。

貴方「……もう続き話すのやめてもいいですか」

敦「え、駄目ですよ!」

ナオミ「お姉様が好きになる話まだ聞いてませんわ!」

乱歩「僕も気になるなー」

少し遠くにいた乱歩さんがお菓子を抱えながら空いていたソファーの私の隣に腰掛けた。

貴方「乱歩さんはわかってるくせに」

乱歩「予想はつくけど答え合わせはしてないじゃないか」

貴方「別にいいじゃないですかー」

太宰「私も聞きたいのだけど」

貴方「あんたはだいたい知ってるでしょ」

太宰「そんなこと無いよ?ずっと言ってるだろう?君が昔どう思ってたかなんて全くわからないって」

でもあった事はだいたい知ってるだろうに。
と言うか、みんな私と太宰の話なんて聞いて面白いのか……。

貴方「わかったよ。話せばいいんでしょ」

この話をしてもみんなが今まで通りでいてくれるならいいか。
まぁ、今までの反応を見る限り、ここから先の話を聞いて態度が変わる人なんていないだろうけど。

ちょっとクリスマスの話→←言わないで×6



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設定タグ:文スト , 太宰治 , 紅野   
作品ジャンル:恋愛
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アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2020年4月8日 11時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - モクズノドウケシさん» ありがとうございます…!掛け持ちしてるせいで更新かなり遅くなってしまいましたがここからまた頑張ります! (2019年1月5日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
モクズノドウケシ(プロフ) - 織田さんの出した最後の正しい道……。感極まります……、続きだ。嬉しい。更新頑張って下さいね! (2019年1月5日 13時) (レス) id: fd101bcda6 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - ジブリールさん» ありがとうございます!ゆっくり更新ですが頑張ります…! (2017年12月27日 13時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ジブリール - 続きが凄い気になります!更新待ってますね! (2017年12月24日 22時) (レス) id: 41cfeef620 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年10月8日 22時

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