好き?×4 ページ6
国木田「はぁ…いい加減仕事をしろ」
敦「く、国木田さん。すいません。」
国木田の言葉でぞろぞろと皆が自分の椅子に戻っていく。
国木田くん最強説。←
貴方「何かやることある?」
国木田「あるぞ。太宰の溜まった仕事がな」
…え、一人じゃ終わらない量溜めてるの?
何してんの。すっかり怠け癖ついちゃって。昔は仕事はしっかりやったのに。
あ、息抜きするとこないのかな…。
貴方「…それ私がやるんでしょうか」
国木田「悪いがやってもらえるか?」
貴方「はぁ…やります」
さっき口には出さなかったが、太宰のことはそりゃ好きだし、長い付き合いだからやってやるしかないのだ。
結果態度に出ないだけで太宰にはとことん甘いと思う。
太宰「Aちゃん優しー」
貴方「アンタもやれ」
太宰「やったらAちゃんお手製の夕飯があるの?なら喜んで」
貴方「あるから。何なら酒でも何でも付けてやるから」
太宰「本当だね」
貴方「本当」
それからというもの太宰は恐ろしく真面目に仕事をした。
私はというとノワールに邪魔されていた。
ノワール「ねぇ、構ってよー」
後ろから肩に顎を乗せられて非常に動きにくい。
天使でも軽くはないのだ。
何が天使の羽根のようにーだ。軽いどころか一般的な重さはある。身長も。
貴方「あっち行ってて。遊んでんじゃないの」
ノワール「何でー。人生なんて遊んでるようなモンじゃん」
貴方「あーもう!」
こいつの消し方は一つしかない。
あまりやりたくない。心臓に悪いから。
けど、ここまでしつこく五月蝿いならやる他ない。
国木田が驚き見入るほど集中して仕事をする太宰の手を握る。
するとノワールはサーッと消えた。
それを見て息を吐く。
太宰「あ、あのさ…A…」
ふと声のする方を見ると片手で口元を抑えながらそっぽを向く太宰がいた。
此方を横目で見る顔が少し赤い気がする。
貴方「何?」
太宰「手、何時まで握ってるの…?」
貴方「えっ、あぁ!ごめんっ!」
太宰「全然良いんだけど、突然だと心臓に悪いよ…」
これは集中を切らしてしまった気がする。
私が百パーセント悪いのだが…。
でも赤くなる太宰はかなり新鮮で貴重だ。
流石の私でも数回しか見たことない。
手を離そうとすると今度は太宰から手を握ってきた。
綺麗な手。
私の指に絡められる長く綺麗な指。大きな安心する手。でも綺麗な中に何処か男性だと感じる所がある。
嗚呼、やっぱり好きなんだ…。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
自殺したい - 返信ありがとうございます!!私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中3の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…!最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き。。 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな!! これからも頑張ってください! 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます!!! (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください!応援しております! (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅野 | 作成日時:2017年8月25日 23時