好き？×３９ ページ43
えへへ、うふふと笑い乍ら私に抱きついて離れない彼を放ってナオミちゃんの淹れてくれた紅茶を飲む。
貴方「……そうだ、ねぇどうして杉野さん捕まったの？」
国木田「聞いてないのか」
貴方「全く」
国木田「はぁ……。此処ら辺で増えていたこれといった証拠のない女性の死体遺棄事件だ」
貴方「乱歩さんの超推理で見つかっちゃったってことかぁ」
国木田「あぁそうだ」
貴方「へー」
流石乱歩さんだなぁ…。
…もし杉野さんの最初の誘いに乗ってたら今頃死んでたのかな。
そんな冗談にならない様な事を考えていると、敦くんが何かを思い出した様にあ、と呟いた。
敦「夕崎さん、お菓子食べます？」
貴方「え、いいのー？」
敦「はい。社に差し入れだそうで」
貴方「有難くいただきまーす」
敦くんの持ってきたクッキーを開けると、私の肩に頭を乗せていた太宰が聞いたことないくらいゆるゆるで甘ったるい声で話しかけてきた。
太宰「ねぇ、A、あーんして」
貴方「何で」
太宰「今日頑張ったから」
貴方「一番頑張ったの私だよ」
別にもう怒ってないけど、かなり傷ついたのは事実だ。
もう少しこのこと引っ張ったって誰も咎めやしないだろう。
太宰「うっ……。そ、そうだけど！私だって国木田くんに連れ回される前にちゃんと仕事したもん！」
国木田「珍しく自分からやると名乗り出たのだ。普段ダラダラとし、碌に仕事もせんあの遅刻常習犯の太宰がだ」
…嘘でしょ。
この人が自分から仕事受け持つとか…。
谷崎「夢かと思いましたよね」
敦「遂に地球滅亡かと…」
乱歩「ま、A関係なのはわかってた」
貴方「そんなに…」
太宰「だってAの事じゃないとやる気にならないんだもーん」
貴方「もーんじゃないでしょ。普段もそれくらいやってよ。…はい、あーん」
悪態をつきつつも、(手段はどうであれ)頑張った彼に所望だったあーんをしてやる。
近くで見れば見るほど整った顔。かっこいいというより、綺麗って言ったほうがしっくりくる。
黙って本でも読んでいてくれれば、嫌でも惚れるってのに。
あの変な趣味と巫山戯た事ばかりしているのが玉にキズ。
仕事中の彼に惚れた事なんて一度もない。
否、家でも殆ど無い。
もっと中身がしっかりしててくれれば街中だろうが、社内だろうが自慢して歩くのに…。
悪い訳じゃなくて只勿体無いと思っただけ。
太宰「なぁに？じっと見て」
貴方「勿体無いなぁ…」
太宰「ん？」
貴方「…何でもなぁい」
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
