好き？×３７ ページ41
彼の言うお仕事というのがわからないままついて行くと、大きな家の前で止まった。
貴方「此処？」
太宰「そう。Aは私が何か指示しない限り黙っててね」
彼はそれだけ言ってその家のインターホンを押した。
少しして開いたドアから使用人だろうか、女の人が出て来た。
女の人「お待ちしておりました。どうぞ」
貴方「何の用なの？」
太宰「秘密」
此方です、と通された部屋に居たのは杉野さんだった。
何で？
杉野「どうぞ、座ってください。Aちゃんも」
とりあえずソファーに座る。
でも先刻黙っててねって言われたから口を挟まない方がいいんだろうな。
杉野「で、本当に良いんですか？彼女を僕に売っても」
太宰「良いんです。あなたも気に入ってるみたいですし」
え、売る？
どういう事？
杉野「彼女程綺麗な人はそうそう居ませんよ？」
太宰「それは知ってますよ。でもね、性格が合ってないんです。面倒なんです」
貴方「え、太宰、どういう事」
太宰「君は黙っててって言っただろう？」
杉野「Aちゃん、ほら僕の言った通り君は僕のものになるんだ」
貴方「何言ってるの…！私は太宰が…」
太宰「そういう所が面倒なのだよ」
貴方「えっ…」
嘘。今、何て言ったの…。
太宰が私の事…。
そんな事有り得無いはずなのに彼の目は本気だった。
涙が静かに頬を伝う。
夢なのかな…。こんなの可笑しいよ…。
太宰「泣いてる姿は綺麗なのにね」
杉野「本当、愛らしい限りだ。ところで、僕が女性を買ってる話、何処で聞いたんですか」
太宰「仕事柄そういう事知ってる人は沢山いますから」
杉野「そうですか」
太宰「でも、飽きないんですか。次から次へと新しく買って」
杉野「飽きたら売りますよ。顔さえ良ければいくらでも売れますからね」
酷い話。
そんなの聞かされたら余計に涙は止まらない。
杉野「却説、此方に来て貰おうかな」
杉野さんは私の手をぐっと引いた。
抵抗しても男の人に勝てるわけない…。
貴方「嫌っ！触らないでっ！」
杉野「言う事を聞かないなら殺す。山に死体を捨てに行くなんてもう御免だ。だから大人しく言う事を聞け」
太宰「ふっ。言ったね」
突然太宰が何処か楽しそうに笑いだした。
杉野「何をだ」
太宰「山に死体を捨てるって」
杉野「あぁ、言った。それが何だ」
太宰「忘れてもらっちゃ困るのだけれど、私は武装探偵社の社員だ」
え、もしかして、私は彼の��お仕事��の囮…？
じゃあ、今迄のは嘘…？
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
