好き?×27 ページ30
訪れる沈黙。
先に声を発したのは太宰だった。
太宰「何の話」
貴方「…借金」
太宰「其れは主軸にあるだけだろう。私が聞きたいのは、彼奴が何で其れに関わってるかだ」
言っても良いだろうか。
言ったら怒るだろうか…。
貴方「……」
太宰「言えない事かい?」
貴方「隠すつもりはなかったの…。昨日ね、提案されたの」
太宰「金を出すから自分のものになれって?」
貴方「……そう」
太宰「それで?」
少しずつ冷たく低い声になっていく。
言葉にもちらほらと棘が見え始めた。
昔の彼みたいだ…。
貴方「ちゃんと断ったよ。でも…」
太宰「断る理由何てない筈だ。どうして断ったの」
貴方「…私には太宰がいるし、あんな奴にはついていきたくない」
太宰「でも、それと同時にこうも思っただろう?ついて行けば自由はなくとも少しは身軽になるってね」
貴方「……」
確かに思った。
でも、そんなの私の選択肢にはないよ。
太宰「あの男の本性を知ってるかい?」
貴方「本性…?」
太宰「表向きは名のしれた企業の社長。でも裏の顔は、自分好みの女性を見つけると連れ帰り、着せ替え人形にして共に生活をさせる。気色悪い趣味だ」
貴方「着せ替え人形…」
太宰「私はね、君を手放す気なんてないよ。それどころかあんな屑に君を触らせる?共に生活をさせる?有り得ない。君の隣は絶対に譲らない。そんな事をするくらいなら私は君を殺すね。その後君の死体と一緒にビルから身投げでもするよ。未遂じゃなくて本当のね」
そう言う彼の目は黒に黒を混ぜたような光のない目をしていた。
普通のそこらに居る人が今の彼を見れば自ら首を吊りたくなるだろう。それくらいに怖い。
こんなに感情を、殺意、殺気を剥き出しにする彼は初めて見た。
太宰「……ちょっと頭冷やしてくる」
彼は少し乱暴に扉を開け出て行った。
………怒ってるなんてレベルじゃない。
まぁ元マフィア最年少幹部だもん。あれ位の殺気がなきゃやってやれないだろう。
でも恐怖からだろうか。身体に上手く力が入らなくて立ち上がれない。
完全に腰が抜けちゃってるし、足震えてる……。
________________________
怖い太宰さん書こうと思ったら…病んじゃった…。
残り話数で書きたいこと全部書ききれるか?ん?
もしかしたら続編とか出来て長々と引っ張るかもです…。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
自殺したい - 返信ありがとうございます!!私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中3の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…!最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き。。 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな!! これからも頑張ってください! 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます!!! (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください!応援しております! (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅野 | 作成日時:2017年8月25日 23時