好き?×25 ページ28
貴方「……ごめんね、鏡花ちゃん。変な話しちゃって」
私に寄り掛かって座る鏡花ちゃんは首を横に振った。
鏡花「私も何か力になれたら…」
貴方「ううん。気にしないで。気持ちだけで凄く嬉しいよ」
乱歩「Aには探偵社の皆がいるだろ?無理して一人で抱え込む必要なんてない」
貴方「有難う、乱歩さん。何か軽くなった気がする」
乱歩「良かった。Aにはちゃんと心から笑っててほしいからね」
なんていい人達に巡り会えたんだろう。
別に今まで会ってきた人が悪い人だったって訳じゃないけど、こんなに親身になって話を聞いてくれる人はそういなかった。
しかも付き合いが長い方が言い難いこともある。
私がいっぱいいっぱいになってる事、太宰は見抜いてるんだろうか。
わかってたら嫌だな…。
そんな事を考えていると目的地についた。
事件自体は乱歩さんが一瞬で解決してしまったので言うことはない。
乱歩「ねぇA、何か食べて帰ろうよ」
貴方「いいですよ」
三人でおやつ程度にお茶をして、また列車に乗る。
ガタンガタンと大きな音。
私の両隣で寝る子供のような二人。
否、片方は子供だけど…
これは着くまで起きないだろうと携帯を開いた。
するとメールが二件。
一件は国木田、もう一件は太宰。
『何時頃帰ってこれそうだ?
出来るなら早めに帰って来い』
『変な人に声掛けられてないかい?
まぁ乱歩さんと鏡花ちゃんが一緒だからそんなに心配はしてないけれど、やっぱり心配だよ。
それと、君にお客さんが来てるから早めに帰っておいで。
追い返そうかと思ったけど国木田くんに怒られてね…』
……お客さん?
誰だろう。
そう思いつつ国木田にもうすぐ着くと返信をした。
一つ前の駅で二人を起こして駅を出る。
オレンジ色に染まる空。
時間経つの早いなぁ…。
鏡花「今度、一緒にお出かけしたい」
貴方「いいよ。私流行りの店とかわかんないけど」
鏡花「私もわからないから大丈夫」
妹がいたらこんな感じだったのかな。
ナオミちゃんとはまた違う雰囲気。
ふふっと笑う私達の前を歩いていた乱歩さんが早くーと叫ぶ声が聞こえた。
平和だなぁなんて呑気に思っていた。
この時はまだ。
もうすぐ彼のドス黒い怒りを見るとは知らずに…。
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自殺したい - 返信ありがとうございます!!私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中3の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…!最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き。。 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな!! これからも頑張ってください! 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます!!! (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください!応援しております! (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅野 | 作成日時:2017年8月25日 23時