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本当に天月くんはあたしのことが好きなんだろうか。
あたしのために言ってくれてるのかな…。
本当は違う子が好きで、とかないんだろうか…。
考え出したら止まらない。

歌詞太郎「落ち着きなよ。天月が自分のこと見てないって思えるのもわかるよ。いっつも女子に囲まれてるもん。だから聞いてみたらいいんじゃないかな。本当は誰が好きなのか」

貴方「怖いからやだ…」

はしやん「A、天月が話したいって」

貴方「え…」

絶対別れるって話だ。
だって流れ的にそうじゃん。
天月くんが消えたらどうやって生きてけばいいんだろう。
一番わかってくれてて、一番心配してくれてたの天月くんだもん…

はしやん「大丈夫だから。ほら」

そう言ってはしやんは携帯を渡してきた。
少し震える手で受け取って小さく深呼吸する。
歌詞くんが隣で背中を擦ってくれてるおかげでまだ電話できる気がした。

貴方「…はい」

天月『あ、A?』

貴方「うん…」

天月『落ち着いてから帰っておいで。あと、一つ勘違いしないでほしいんだけど、俺はA以外好きになれないからね?』

貴方「…本当に?」

天月『本当に。だってはしやんから連絡来るまで心配すぎて頭おかしくなるかと思ったくらいだよ?時間は遅いし、携帯は家だから電話もできないし、帰ってきた形跡も書き置きもないから誘拐されたんじゃないかとかどこかに閉じ込められてるんじゃないかとか思ったんだから…!』

本当のことだったらどれだけ心が軽くなるんだろう。
でも今はあんまり信じれないかな…

貴方「でも…転校生の方が可愛かった…素直そうだし初日からみんなと仲良さそうにしてた」

天月『もしかして、俺がその子のこと好きになると思ってる?』

貴方「…うん」

天月『それはないよ。性格良さそうには見えなかったし』

貴方「でも…!」

天月『A、そんなに信用できないかな。俺のこと。今そんなに精神的に安定してないのはわかってるよ。だけど、俺がA以外見れないし好きになれないのは本当のことだから、それだけは信じて』

まただ。
また天月くんに気を使わせちゃった。
違う。天月くんはあたしなんかほっといて自由になるべきなんだ…!
あたしが悪いんだ…

貴方「…うん。わかった」

天月『無理しないでね。何かあったらちゃんと相談するんだよ?俺じゃなくてもいいから』

貴方「うん…」

そう言うと電話はきれた。
携帯をはしやんに返すと大丈夫?と聞かれた。

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設定タグ:歌い手 , 天月 , 伊東歌詞太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:紅野 | 作成日時:2016年1月20日 22時

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