先輩はイーシンさん Part２ (ページ30)

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過去③ ページ30

｢このビッチ。｣
｢たらし。｣
｢消えてよ。｣

私はいつものように床に座らされて、女子の集団に罵声を浴びせられていた。

そこに人が通ったんだ。

…ルハン先生が。

LH｢おい！！お前ら何やってんだよ！！｣

って。

すぐに私は先生に別室につれて行かれた。

LH｢お前、隣のクラスのAだっけ？大丈夫か？今から校長に言ってくるから。待っとけよ。｣

名前を呼ばれた事に気がつかず、校長に言う。それだけが聞き取れた。

｢おおごとにしないで。｣

おおごとにされることだけは嫌だった。そしたらこれから学校に来づらくなるから。

オンマにもアッパにも迷惑かけちゃうから。

LH｢なんでだよっ。｣

そう問い詰めるルハン先生を、納得させるのにはすごく時間がかかった。

でもようやく理解してくれて、

LH｢わかった。あいつらに話聞いてくるから…｣

そう言って、先生はいじめっ子たちの元に行ってしまった。

１時間くらい経って、先生はいじめっ子と共に私の所にやって来た。

｢Aちゃん…ごめんなさい。私、Aちゃんがタオくんと仲がいいのが許せなかったの…ごめんなさい。これからはもう何もしないから…ごめんなさい。本当にごめんなさい。｣

主犯格の子が謝り始めると、次々と周りの子たちも｢ごめんなさい｣って謝りはじめた。

私は許せなかった。けど、そんなの言えるはずないから、

うん。

そういった意味を込めて頷いた。

そこでいじめは終了した。

長かったいじめはなくなった。

1年と少し。私はずっと耐え続けたんだ。

これでまた新しい生活が幕開けだと思った。

でも友達はいないままだった。