嘘 ページ20
キス、されたんだ…
私、ルハン先生…
じゃなくて、オッパにキスされちゃった。
ただ今わたし、Aは違う世界へと意識が飛び立っております。
YR｢A！あんたなにニヤけてるの？｣
｢(ﾆﾔ…)｣
YR｢ねえってば！｣
｢んっ！？なに！？！？｣
私今……
あぁ、そうだ。キスされたこと思い出してたんだ。
YR｢何考えてたの〜？｣
うっわ。ユリ、すんごいニヤついて見つめてくるんだけど。
あ、そうそう。ユリとは３年連続同じクラスになりました。というか、うちの学校はクラスのメンバーは３年間ほとんど変わりません。
｢いやなにも。｣
YR｢はい、嘘〜。チャンさんにでも会ったの？｣
｢…｣
ないないない。
チャンさんはこれから忘れていかなきゃいけない人。
なんで私がチャンさんのこと考えるの？
｢チャンさんのことはもう諦めるよ。｣
YR｢え？あんな好きだったのに。なにしたの。｣
さっきとは打って変わって心配そうに見つめてくるユリ。
ごめんユリ。
いくらユリでもこれだけは言えないんだ。
ルハン先生とお付き合いして、キスまでされた。
…そんなこと言えない。
先生が私のために何もしないって約束したんだから、私も先生のためにしなきゃいけない。
だから…
ごめんユリ。
｢…連絡ないし、私のこと忘れたと思って。だからこれからチャンさんのこと、忘れていくんだ。｣
ニコッと。私なりに最高の笑顔を作る。
私、クシャッと笑うから、笑うと目がなくなるんだ。
YR｢…そっか。なんかあったら言ってよ。1番に相談にのるから。｣
｢ありがと、ユリ！サランへ。｣
良かった。理解してくれたんだ。
嘘ついちゃったことは申し訳ないけど、先生のためだもん。
YR｢で、ニヤけてるってことは、他に好きな人が出来たってこと〜？｣
｢はっ！？｣
そうきたかユリ…
｢ねえ、違う〜！！！｣
YR｢白状しなさいー！！！タオのパンチ食らわせるわよ。｣
｢ちょ、それは勘弁！｣
そんなこんなで、ルハン先生の誕生日の次の日、
21日が終わりを向かえました。
明日は土曜日です。
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作者名：みわ | 作成日時：2017年2月15日 22時
