電話 ページ2
私はスマホを取り出し、手紙に書かれていた番号を入力した。
……ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
発信されたままで、ルハン先生は電話にはでない。
そうだよなあ。先生だもんね。春休みとはいえ、まだ仕事してるさいちゅ…
LH｢もしもし。｣
で、出た…やばい。なんて話そう！？どうしよう！？
LH｢…もしもし？｣
｢あ、あの…ルハン先生。｣
LH｢……Aかぁ！久しぶり。｣
｢お、おひさしぶりです。｣
１年近く聞いていなかったルハン先生の声。あの時は、この声を聞くだけでドキドキしてた。
LH｢手紙読んでくれたんだ？｣
｢はい。ちゃんと読みました。｣
LH｢いつ…会える？｣
｢先生はいつがいいんですか。｣
LH｢出来れば春休み中かな。移動するから部活もみなくていいし、俺は春休み中ならいつでも。｣
｢じゃあ…｣
私は急いでダイアリーを開く。バイトがなくて、かつ誰とも用事がない日…
あった。
｢4月1日はどうですか？｣
LH｢ん、いいよ。｣
｢じゃあどこで会いますか？｣
LH｢俺の家。笑｣
｢はぁ！？｣
ルハン先生の家！？いや、確かに前は先生の家とか、行きたかったけどさ？今は…ねぇ？
LH｢うそうそ笑｣
｢やめてくださいよ、先生。笑｣
久々かも。よく中学の頃はこうやって、ふざけあってたのを思い出す。
LH｢別に俺の家でもいいんだけどさ？A、いい場所ない？｣
｢うーん…｣
私が決めると、あのカフェしか無くなっちゃうんですけど…
LH｢あ！俺いい場所知ってる！｣
｢じゃあそこにしましょう。｣
LH｢迎えは俺が行くよ。家変わってないでしょ？｣
｢あ、はい。いいんですか？？｣
LH｢いいよ。一緒に歩きたいし。｣
｢え…？｣
なんかそれ、ちょっと意味わかんない。好きじゃなくても、期待しちゃうじゃん。
LH｢あ、そうだ。サングラスとかかけてきてね。変装して！｣
｢なんで？笑｣
LH｢生徒はどこにいるか分からないでしょ？｣
｢ああ、なるほど。｣
LH｢じゃあまた4月1日に！朝9時に行くね。｣
｢了解です。それじゃあ。｣
LH｢ばいばい、A。｣
最後に名前を呼ぶなんて…やめてよ先生。
4月1日まであと4日です。
A、どうしましょう。
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作者名：みわ | 作成日時：2017年2月15日 22時
