【6話】 ページ6
「…何をやっている……?」
「巳宵が寂しくないように待ってんの」
「重度のシスコンが……今日の話だが、これからどうするのだ?」
清志郎は単刀直入で普段と変わらない伊黒の物言いに少し安心した。
「行く当てなんてないが、オレの貯金はかなりあるし、どうにかなるだろう…」
「やはり行く当てなどないだろうな…お前らが良ければだが、当分はここにいるといい」
「…いや、そこまで甘えていられない……」
「妹を一人にしておくのか…?」
伊黒から言われた言葉に清志郎はしばし思案する。
二人の方が代わる代わるそばにいられるだろう、そんな考えがよぎる。
それに柱の家には何かと人の出入りがあるだろうから、寂しくなることもあるまい。
「巳宵を一人にはできない…だが…!」
「遠慮はするな。あいつは鬼殺隊員になりたいと言っていたのだろう。ここには現柱が来ることもあるのだぞ、あいつにもいい経験になるだろう」
伊黒の妹のことを考えての言動に驚きつつ、清志郎は伊黒が意外にも妹を気にいることに気づき、さらに反論できなくなる。
伊黒との口喧嘩は避けたいのが清志郎の本心だった。
前に口喧嘩をした時にボロボロに負かされたのはまた別の話。
「…そうだな、恩に着る。この恩は一生忘れない」
話がひと悶着着いた頃、巳宵が風呂から上がってきた。
「兄さま、と伊黒さま…?どうされたのですか?」
「久々の再開でな、ちょっと話してた」
「そうなんですね…!あ、そういえば、兄さまと伊黒さまっていつ頃知り合ったのか、少し気になります…!」
少し食い気味に巳宵が疑問に思っていたことを聞いた。
清志郎の鬼殺隊での様子を知れるかもしれないチャンスなのだ。
それに伊黒の人柄も気になってしまう巳宵。
「オレらが出会ったのは、割と最近だぞ。オレ、柱辞退…というか誤魔化してるけど、お館様に柱合会議には来いって言われてて、そこで会った」
最近といわれて驚く。
伊黒と清志郎が旧友でなければ、何故こんなにも尽くしてくるのか謎だが、伊黒が底なしに優しいのだろうと推測する巳宵だった。
「俺が柱になった時だな」
「あぁ。年も近かったし、初めに合同任務があったから仲良くなったな」
「そうなんですね…!伊黒さま、今後とも兄をどうぞよろしくお願いします」
礼儀正しく挨拶をする巳宵に伊黒は幼子にしては大人すぎると率直な疑念が残る。
それからすぐ寝ることになり、今日だけは兄妹仲良く同じ布団で寝ることにした二人だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時