【鬼滅の刃】【伊黒小芭内】絶対貴方を助ける

【7話】 ページ7

時間は過ぎ、翌日の朝。
目が覚めると隣に清志郎がおらず、巳宵は内心焦る。


「にっ、兄さま…！？」
「あ、起きたか。累月妹」
「累月妹？」


丁度、累月兄妹の寝室に使われている部屋の前を通った伊黒が答える。
聞きなれない呼ばれ方に吃驚するが話を続ける。


「あ、巳宵でいいです…。伊黒さま、兄さまは…？」
「清志郎は家に居候するなら、オレが家事をすると言ってきかないのでな、あいつのしたいようにさせている」
「そうですか…」


清志郎が家にいるとわかり安心する。
だが、いるとわかっていても会いたいのだ。
即座に伊黒に案内を頼む巳宵。


「伊黒さま、兄さまのところまで案内してくれませんか？」
「いいぞ、こっちだ」


すんなり了承する伊黒。
二人は清志郎のもとに向かった。


「清志郎、妹を連れてきたぞ」
「あぁ、巳宵。朝何も言わずに離れて悪かったな」
「ううん、吃驚したけど大丈夫…！」


清志郎は巳宵が清志郎に悪い意味でべったりになるのを危惧していたのだ。
伊黒は任務があるとのことで、出かけるようだ。


「いってらっしゃい、伊黒さま」
「しっかり励んでこいよな！」
「あぁ、俺がいない間は好きにしててくれ。じゃあ…いってきます」


言い慣れないのか少し照れたように言う伊黒。

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