【5話】 ページ5
「巳宵できたぞ」
「兄さま…!ありがとう…!」
「ほら、お前の好きなやつだ…」
清志郎は巳宵の好きな料理を作るのが得意だったのだ。
ていうか、巳宵の好きな料理しか作れないし作らなかった。
うすうす感じている人もいると思うが、清志郎は重度のシスコンなのである。
「「いただきます」」
「美味しい…!兄さま、さすがです…!」
「そうか…!ありがとな」
兄妹水入らずの時を過ごしていた二人だった。
二人は笑っていたが、その笑みの奥には底知れない悲しみがあった。
「布団準備したぞ。風呂はあっちにあるから、好きに使え」
「あっはい、分かりました。有難う御座います」
「いろいろ悪いな、伊黒…」
「いや、遠慮はいらん。今は休め」
伊黒の幾度もの心遣いに感謝の念が募る二人。
巳宵は清志郎と伊黒がどんな理由で出会い、そしてどのくらい親しいのかよくわからないでいた。だから、何故伊黒がここまでしてくれるのだろうかと疑問が浮かぶ。
巳宵は後で清志郎に聞いてみようと思い、食事を再開した。
「「ご馳走さまでした」」
二人ともほぼ同時に食べ終わり、一緒に片付け始める。
そのころには巳宵はもうすでに歩けるようになっていた。
「歩けるまで回復したんだね。兄ちゃん心配したんだからな」
そう清志郎は優しい笑みを浮かべつつ、それでいて少し怒るような口調で言う。
声音からかなり心配をしていたのが分かる。
「兄さま、心配をかけてしまってごめんなさい…でも、心配してくれてありがとう」
巳宵は照れつつ、心配をかけてしまったことを詫びる。
そして二人で仲良く片付け始める。
片付けも終わり、風呂に入ることになった。
巳宵はこんな時だからこそ清志郎と一緒に入りたかったが、さすがにもう13才と16才なので断念する。
そんな妹の心情を察してか清志郎がこう言った。
「お前が風呂入ってる間、オレずっと扉の前にいるから。安心してな」
「はい…ありがとう、兄さま」
巳宵が風呂に入っている間、清志郎はちゃんと扉の前に陣取っていた。
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時