【16話】 ページ16
「…なら俺の継子にならないか」
「えっ…」
「は!?何言ってんだ伊黒…お前、そういうキャラじゃないだろ…」
伊黒のかなり突飛な発言に二人とも絶句だったが、かろうじて清志郎は意見する。
すると羽織の裾から何かを取り出した。
「これを見ろ。これが俺の発言の理由だ」
伊黒の手にはお館様からの手紙があり、そこにはこう書かれていた。
“急啓
小芭内、急ぎのため用件だけを書く。
清志郎の妹の巳宵について話がある。
彼女は私たちの希望の光になりえるだろう。
明日の朝、お屋敷まで来てくれ。
草々
伊黒小芭内殿
産屋敷耀哉”
二人は静かにそれを読む。
「えっ…どういうこと…?!」
「巳宵がオレたちの希望…?」
「お館様にこう言われてはやるべきだろう。巳宵は水の適性はあるが、雪の呼吸には適性がないと聞いて、蛇の呼吸を試すことになった」
お館様に言われたからといっても、引き受けた伊黒に驚き言葉が出ない清志郎。
いつもの性格を考えて、引き受けず、水の呼吸の育手にでも押し付けると思われたが。
「伊黒さまはそれでいいんでしょうか…?私が継子になっても…」
「本当はいらん。俺たちの世代で鬼ひいては鬼舞辻無惨を倒すからな」
伊黒の心強い言葉に一瞬「いらん」と言われ、動揺していた巳宵の心が温かくなる。
「はい…!ありがとうございます…!」
「伊黒…よろしく頼む……感謝はしているが、無茶させすぎたり、お前のせいで何かあったりしたらオレはお前を絶対許さないからな」
「…善処する」
「兄が変なこと言ってすみません…師範…?でいいですかね…よろしくお願い致します…!」
巳宵は鬼殺隊士になりたいとは思ったが、育手について悩んでいたらまさかの蛇柱の継子になり、嬉しい気持ち反面まだ実感がわかず戸惑いが反面だった。
「じゃあ、基礎訓練をする。お前はどれくらいできる?」
「巳宵に基礎はオレが小さい時から叩き込んだ。全集中 常中もあと少しでできる。今は最長で22時間くらいだったか…?まぁ、それくらいだ」
「…そうか」
一瞬伊黒は少し驚いたような顔をした。
伊黒は少し考えるようにして、清志郎と巳宵に言った。
「二人で蝶屋敷に行け。そこで瓢箪を割ってこい」
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時