【鬼滅の刃】【伊黒小芭内】絶対貴方を助ける (ページ17)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:33,424 hit

【17話】ページ17

何のことだかさっぱりわからない巳宵だったが、納得したように手をたたく清志郎。

「なるほどな、蝶屋敷ね…今日は準備をして、明日行こう。伊黒それでいいよな？」
「あぁ、構わない」

有無を言わさぬ清志郎の圧に伊黒は少々圧倒されるが、別に明日からでもいいので肯定を示す。

「瓢箪を割るの…？！…えっ、どういうことですか？」

未だに分からない様子の巳宵。
清志郎は説明しようとするが、言葉にしにくく断念する。

「えっと…おっきい瓢箪を割るの……まぁ、見たら分かるよ」
「うん、分かった…？」

そうこうしているうちにかなり時間が進んでおり、すぐに夕餉を食べる。
今日も伊黒は何も食べていなかったが、清志郎に呼び止められたので座っている。

「巳宵は絶対、オレと同じこと思うぞ。気にしないと思う、絶対に」
「本心はわからないだろう…」
「疑うなよ！オレの妹だぞ！オレの、だ！」
「お前の妹だからそう思うのだが…」
「な、心外だ。オレは裏表ない！それに巳宵ほど澄んだ心を持っている奴はいない！」

清志郎と伊黒は謎の不穏な口論に発展してしまうし、巳宵はその内容に自分が出てくるしで混乱する。
訳が分からなくなり、カオスな状態になってしまう。
そこで巳宵が口を開いた。

「えっと、これは何の話なのですか…？」
「いや、何でもない…時が来たら話すかもしれないが」
「そうですか…？」

きいてはみたものの巳宵にはまだ訳が分からない、がしかし二人の口論は止まった。
清志郎と巳宵は夕餉を再開し、伊黒は部屋に向かった。

後片付けや風呂などが終わり、二人で明日について話をしつつ、寝室へ向かう。

「蝶屋敷…？ってどんなところなの？」
「怪我をした鬼殺隊士がよく世話になるところ。カナエさんとしのぶさんていう姉妹がいるよ。ちなみにカナエさんは花柱」
「？！また柱…？近くにいすぎて凄いって実感がない…」
「強いぞ」
「いや、強いけれどもさ…憧れるけど崇拝はしないみたいな感じ…？」
「まぁ、分からなくもないがな…」

兄妹でほのぼのとした会話に自然と笑みがこぼれる二人。
やはり兄妹なので感性が似ているのか、意思疎通に手間取らない。
寝室に着き、布団を敷き、寝る準備をする二人。

「おやすみなさい、兄さま」
「あぁ、おやすみ」

そうして二人は眠りに落ちた。