【13話】 ページ13
そうこうしていると、またまた人の気配がし、巳宵が振り返る。
「あ、伊黒さま…!お帰りなさい」
「あぁ。…ところで、何故冨岡がここにいる。そして何故ここで飯を食べている。誰がこいつを家にあげたんだ___」
案の定、伊黒は冨岡を見て不機嫌な顔になる。
そして、ネチネチ話し出す。
「あ、それは…!」
「オレが誘ったんだよ。伊黒を待ってたから、ついでに一緒にご飯食べないか?って」
「あぁ、誘われた。…鮭大根旨かった」
正確に言うと巳宵が誘ったのだが、清志郎が代わりに答える。
のんびりな冨岡を見て、イライラがつのる伊黒。
巳宵はどうしていいかわからずあたふたするが、清志郎は面白そうに見ている。
「あ、何か伊黒に用があったんじゃないのか?冨岡」
「あぁ、これを届けろと…」
「そんなもの鎹鴉でいいだろう…」
そういいつつも受け取る。
が、その文書を見た瞬間、顔色が変わった。
「冨岡、お館様がこれをお前に渡すとき何か言ってたか?」
落ち着いてはいるが、慌てたようにきく伊黒だったが、冨岡は何も聞いていないのか否定
を示す。
「…そうか……じゃあ、お前は帰れ。もう食べただろう」
「あぁ、じゃあな…巳宵、また作ってくれ」
「あ、はい、わかりました…!さようなら」
帰れと言われてしまい、帰ろうとする去り際、冨岡は巳宵にそう言った。
その一言に難色を示す伊黒。
「…巳宵、お前は冨岡に何を作ったんだ?」
「鮭大根を作りました」
何故聞かれたのかわからないが、答える巳宵。
「そうか…」
「…あの、伊黒さまはとろろ昆布が好きとのことだったので、何か作りましょうか?」
何故知っているのかとも言いたげなその目は巳宵から清志郎に向けられた。
清志郎は悪びれもせずに言う。
「だって巳宵が知りたいって言ったから」
「…そうか。俺は要らない。どうせ食べないから」
「?…そうですか」
巳宵は残念だが、無理に言うことでもないので引き下がる。
清志郎は何か言いたいことがあるようだったが、口を閉じる。
「…じゃあ、俺は寝る。明日はお館様のところに朝一で行かなければならないから、明日も好きにしてろ」
「あぁ、わかった」
そういうとすぐさま自分の部屋へと向かった。
残された二人も食器を片付け、昨日も寝た部屋に戻る。
今日は二人別々の布団で眠る。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時