オレンジの傘

＊ ページ17

ｰin sideｰ







そして昼休み、スマホを起動し確認すると沢山の通知が。


しかも全部がお兄ちゃんから。









慧「何かあったのかな？……もしもし？」





雄也『慧！悪かったな、沢山…』





慧「いや、良いけど。何かあった？」





雄也『大貴くんが熱出したって連絡来てさ？今俺の家で休ませてんだよ』





慧「え！大ちゃんが！？」





雄也『あぁ、そんで熱のせいか、ずっと慧ちゃん慧ちゃんって泣いててさ…』





慧「分かった！今から帰る！！」







光「大ちゃん、どうかしたの？」





慧「熱出て今お兄ちゃんの家に居るらしいんだよね」





宏太「まじ？朝はあんなに元気だったのに…」





慧「取り敢えず俺帰るわ！」





宏太「先生には適当に理由付けとく」





慧「うん！ありがとう！」









直ぐに鞄を取って猛ダッシュで向かう。





いつも疲れちゃうくせに、他のことなんて何も考えられなくて無我夢中だった。









慧「ﾊﾞﾝｯ!!)大ちゃん！！」





雄也「静かに！やっと寝たところだからさ」





慧「あ、ごっごめん…はぁ、」





雄也「息切れしてんじゃん。取り敢えずコッチ来い」





慧「う、うん…」









リビングに入り、水を貰って少しずつ息が整ってくる。









慧「大ちゃんは？」





雄也「今は隣の部屋で寝てる」





慧「そっか」





雄也「行ってやって？」





慧「うん」







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