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しかしそこにいたのは双方涙目で、椅子に座り、何かの台本のようなものを持っている二人だった。ちなみに背後にはフェリシアーノさん(と呼ばれていた)とルートヴィッヒさん(と呼ばry)がいた。
「あ、見つかっちゃったね〜」
フェリシアーノさんはホニャホニャ笑いながら本田さんの肩をポンポン叩いた。
「言い訳をさせてくれ、エリザベータ。館内の女子がこれを持っていてだな」
そう言って数十ページに及ぶかと思われるA4判の書類を見せた。20ポイントで「師弟を超えた次の会議」と書かれている。
「貸してもらったんだ。漏れるとまずい情報かもしれないからな。そこにたまたまフェリシアーノがやってきてだな。それを除いたこいつがキャストの菊と兄貴にアフレコしてもらおうといったんだ。
それに乗ったのは一時の気の迷いだ。頼み込んで読んでもらっていると心の内側が申し訳ない気持ちでいっぱいになった。何しろ友達と兄がそういうことをしたという既成事実がそこはかとなく匂っているではないか。
許してくれ、兄貴、本田」
「ヴェー……。俺の家ね、小さい子でも割とハードなの見てたりしててそういう感覚が普通だと思ってたんだけど……。ごめんなさい！正直面白かったであります！」
本田さんとマリアは真っ白な灰になって椅子に座っている。エリザベータさん(と呼ry)は楽しそうに笑いながら去っていた。
とても美しい嵐のような人である。
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作者名：何處 | 作成日時：2016年6月26日 21時
