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「そういえばなんだが」
本田さんの歌が終わったところでマリアが私の手を握った。
「お前、自分が誰か知りたくねえ?」
「知りたくありません!」
そう私は言った。
その瞬間、すべての人は動きを止め、私とマリアを凝視したのであった。
「いやな、自分の名すらわかんねえとか困んねえ?」
「困りません、大尉!」
そうかよとマリアはしゅんとした。なんというか、すごくウサギのよう。
寂しいと死んでしまうウサギ属性のマリアをしろくま(しろくまひまわりをこれからこう呼ぶことにしようと思う)は楽しそうに眺めた。
「僕のところおいでよ〜。そうすれば君だって消える可能性は減るし、窓口とは一緒だし、いいことずくめじゃなあい?」
「黙るんだ、イヴァン!」
割って入ったのは精悍な顔立ちをしたゲルマン系の男だった。
「たとえそれが冗談であったとしても、それだけへ許さんぞ!」
「うふふ♡君が彼を縛ってるのにね?」
どうにも不穏な空気が漂っている。ああ、火花か見える……。
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作者名:何處 | 作成日時:2016年6月26日 21時