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番外編 幻太郎オチ版 ページ24

「まさか本当に来るとは……」

「約束してましたし!」




そう言って私は1冊の本を取り出した


それは夢野幻太郎先生が執筆された新作


前に新作がでたらサインをもらいにくる約束をしていた私は幻太郎さんの家に突撃した




「それではサイン依頼料として1万円ほどいただきましょうか」

「はい、どうぞ!」

「……というのは嘘ですが
A、小生が言えたことではありませんが、そう簡単にお金を渡してはいけませんよ?」

「えへへ、嬉しくて」




サインの書かれた本を見ながら私が言えば幻太郎さんは口を開いた




「……別にサインぐらい、いくらでも書きますよ
Aのためなら」

「え?」

「貴女のためならそれぐらい容易いですよ」

「ダメですよー、幻太郎さん
そんな簡単にホイホイサインなんて書いちゃ!」

「別に誰にでも書くわけでもありませんよ」

「そうですか?」

「はい、貴女だから僕は書くんですよ」

「幻太郎さん……」




『僕にとって貴女は特別な人ですから』

そう言って優しげな笑みを浮かべた


どういう意味かわからない私は首をかしげる


その様子を見ていた幻太郎さんはクスリと笑った




「貴方の事が好きってことです
人として、1人の女性として」




幻太郎さんに言われ、理解した私は身体が熱くなっていくのを感じた


今までそんなこと思っていてくれているなんて一度も考えたことがなかったから驚いてしまう




「……できたら返事をいただいてもよろしいですか?」

「わ、私今まで全然恋とか考えないようにしてきたし、人に嫌われてきたけど……
それでも、私は幻太郎さんの気持ちに答えたい……!」

「……恋愛初心者なのも嫌われてきたのは小生も同じです
決して得意だなんて言えません
それでも……」



『僕は貴女を幸せにしたい』



そう言った幻太郎さんの表情は優しくて、でもどこか力強さも感じた


徐々に近づく距離は0となり、私に優しいキスを落とした

番外編 帝統オチ版→←番外編 理鶯オチ版



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山吹美咲(プロフ) - 恋歌さん» 乱数オチは最後の方に残しておきたくて書かないでいたのですが……誤解をさせてしまってすいません。今日中に書くようにします (2019年2月15日 13時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - 乱数落ちは書かないのですか?あと次もし新作を作るのなら乱数落ちのものを作って欲しいです (2019年2月15日 6時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 星海さん» コメント、リクエスト共にありがとうございます!!男装ネタは書いたことないので候補に入れさせてもらいます!! (2019年2月10日 0時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
星海(プロフ) - REVIVALも読ませて頂いたので、夢主の成長にとても感動しました…!ありがとうございます!!新作についてなのですが、訳あって男装している夢主と全ディビジョンとの逆ハー的なのどうでしょうか…?もし、書きやすそうだったらお願いしたいです!長々とごめんなさい… (2019年2月9日 10時) (レス) id: e06a4c46b7 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 2次元屋さん» ありがとうございます!現在いくつか番外編を書くことを決めているのでまた時間があったらよろしくお願いします! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山吹美咲 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年1月24日 18時

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