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story169 ページ20

め、めちゃくちゃ怒ってらっしゃる……


何本目かわからないタバコの数に少しびびりながら私は話しかけた




「あの、左馬刻さん……」

「あ?」

「ちょっとお話がありまして……」

「……んなことしってる」




ですよね、わかってますよね!!


心の中でそう1人で話しながら片言のまま言葉にしていく




「今お時間大丈夫でしょうか……」

「ッチ
早くしろ」




え?


私こんな不機嫌の中言うの?


なかなか勇気必要じゃない?


告白自体緊張するのに倍だよ、これじゃ


そんなことを思っていると左馬刻さんが口を開いた





「……お前が」

「え?」

「お前がここに来たのはまた調べて自力で来たのか?」

「……?
はい、そうですけど……」

「……出会ったばっかのときは正直お前のことやばいやつだって思ってた」

「……まあ、よく言われます」




なぜ突然罵倒され始めたのかわからないけど、さっきよりも柔らかくなった雰囲気に安心する




「バカみてぇに絡んでくるし、酒飲めばすぐに潰れやがるし」

「返す言葉もございません」




これはあれか?


『ウザイから関わってくんな』的なやつか?


そう心の中で1人呟きながら話を聞いていた




「でも」

「え?」

「いつの間にか目を離せなくなってた」




私の隣に来た左馬刻さん


いつの間にか持っていたタバコはなくて、代わりに私の手に指を絡めた




「左馬……」

「しゃべんな」

「はい」




何が何だかわからなくて、頭がショートしそうになっていた


絡まる指に視線を写していると頬を掴まれ向き合わされる




「はっ、なかなかの面だな」

「そ、それはしゃまときしゃんがしょんなことしてるから」




笑っていた左馬刻さんは手を離し、真剣な表情に変わる


その姿に胸が鳴る




「……お前と出会ってからお前に振り回されっぱなしだ
今となっちゃお前なしの人生は考えられねぇ」

「左馬……」

「好きだ」

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山吹美咲(プロフ) - 恋歌さん» 乱数オチは最後の方に残しておきたくて書かないでいたのですが……誤解をさせてしまってすいません。今日中に書くようにします (2019年2月15日 13時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - 乱数落ちは書かないのですか?あと次もし新作を作るのなら乱数落ちのものを作って欲しいです (2019年2月15日 6時) (レス) id: 51f8eec8e8 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 星海さん» コメント、リクエスト共にありがとうございます!!男装ネタは書いたことないので候補に入れさせてもらいます!! (2019年2月10日 0時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
星海(プロフ) - REVIVALも読ませて頂いたので、夢主の成長にとても感動しました…!ありがとうございます!!新作についてなのですが、訳あって男装している夢主と全ディビジョンとの逆ハー的なのどうでしょうか…?もし、書きやすそうだったらお願いしたいです!長々とごめんなさい… (2019年2月9日 10時) (レス) id: e06a4c46b7 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 2次元屋さん» ありがとうございます!現在いくつか番外編を書くことを決めているのでまた時間があったらよろしくお願いします! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山吹美咲 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年1月24日 18時

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