【ヒプノシスマイク】おい、こいつどうにかしろpart6

story164 ページ14

Aside





なんとなくぎこちない乱数に疑問を抱きながら会話をしていく


何がおかしいとか、どうおかしいだとか上手く説明できないけど……


なんとなく違和感を感じていた


乱数にも色々あるだろうから深く追求するのはやめ、気づかないフリをして会話を続けた






｢乱数｣

｢幻太郎、帝統！｣

｢どこいってたんだよ｣

｢あはは、ごめんね
心配かけちゃって｣

｢これで私の仕事はお終いですね！
それじゃ……｣

｢待って、オネーさん｣

｢まだ済んでいないことがありますが？｣

｢え？｣





頭の中に『？』がいくつか並ぶ


思い当たる節がなく

『なんですか？』

と尋ねた





｢まだお支払いの方のお話をしていませんよ？｣

｢あぁ！｣




すっかり忘れていた


『依頼』としてではなく、『頼み事』として捉えていたからだろう




｢お代はいいですよ｣

｢しかし……｣

｢だって私達友達なんですよね？｣




そう言うとフッと優しく笑って

『そうですね』

と言った




｢よっしゃ！
幻太郎、その金で焼肉行こうぜ！！｣

｢このお金は小生の物ですよ、帝統｣

｢いいじゃねぇか！
乱数もAも行くよな？｣

｢待って、帝統｣

｢……？
おぅ｣

｢どうしたの？乱数｣




ずっと下を見がちだった乱数の瞳が私の瞳を捕らえる




｢オネーさん｣

｢なに？｣

｢……左馬刻のこと好き？｣

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