【ヒプノシスマイク】おい、こいつどうにかしろpart6

story162 ページ12

私だと気づくとパッとすぐに手を離してくれた



まだ酔いが残っているのか、若干頬が赤い





｢なんでお前がここにいるんだよ｣

｢乱数に用があって……｣





そう言うとわかりやすいほどに顔が歪む左馬刻さん



疑問に思い

『え？どうしたんですか？』

と言えば

『お前が乱数になんの用だよ』

とあからさまなほど不機嫌な低い声のトーンで言った



それがなんとなく可愛く見えてしまい、つい笑ってしまう






｢おい、てめぇなに笑ってんだ｣

｢左馬刻さん、まさか嫉妬ですか？｣

｢あ？｣





『調子乗んな』っていつもみたいにチョップを食らうかと思い、目を閉じる


時間が経ってもこないチョップに異変を感じて目を開けば、左馬刻さんの赤い瞳に捕えられる





｢嫉妬してたら、お前はどうするんだ？｣

｢それは……｣

｢別にどうもしないよね？
オネーさん！｣





声をした方を見れば目を擦りながら私たちを見ている乱数の姿があった





｢ご、ごめん
うるさかった？｣

｢ううん、大丈夫
今起きたところだよ！
どうしてオネーさんがここに？｣

｢幻太郎さんと帝統に依頼されたんですよ｣

｢あ、そうなんだ！
それなら行かなきゃね！
バイバイ、左馬刻
オネーさんも一緒に行こ？｣

｢え、あ、うん
じゃ、左馬刻さんお邪魔しました｣

｢……おぅ｣





乱数の背中を追って私は大股歩き始めた



その後左馬刻さんが舌打ちをしていたことなんて私は知らない

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