11 ページ12
「この季節が！
ついにこの季節がやってきたぞー！」
慎太郎が大声で叫んだ。無理もない。この俺でさえウキウキしてるから。
「慎太郎静かにしろー
はいという事で今日で中間考査が終わりました。みんなお疲れ様。そして2週間後の体育祭に向けて明日から練習が始まるから、各自参加したい種目…」
まだ返ってきてないテストなんてどうだっていい。だって体育祭だぜ！ようやく楽しい行事がキターって感じ。
「学年種目 1年は毎年借り物競争なんだよ。」
前の席の長妻が話しかけてくる。長妻は中等部からこの桜ヶ丘学園に在籍している。
『そーなの？懐かしいな。中学の時やったわ。』
「この学校の借り物競争めちゃくちゃ難しいんだよ。」
『へーどんな風に難しいの？』
「お題が激ムズなんだよ。例えば、
パーマかけてる人の左足の靴とか、男子生徒の40歳のお母さんとか、同じクラスの出席番号2番の好きな人とか」
『なんだそれ。誰だよそんなめんどくせぇお題考える奴』
「松村先生だよ。」
松村先生こと松村北斗先生は養護教諭でいわゆる保健室の先生
変わり者で有名だが、女子の間では学校一の人気を誇る先生だ。
『何でうちの学校の保健室の先生、男なんだろうな。』
「保健室の先生はやっぱ女の先生がいいよね〜」
『ただでさえ女性の先生少ないのに、大事な保健室枠取るなよってな。』
朝、いつものようにAと登校していた時
「私の学校の保健室の先生も男性の先生だよ。」
『ええそうなの？！』
「うん」
『女子校なのになんで男なんだよ。』
「なんでかは私にも分からないよ。」
じゃあAが怪我した時、手当するのは男なのか。
『A絶対怪我すんなよ！』
「なんで？気をつけてはいるけど」
俺は名前も顔も知らない保健室の先生に嫉妬したんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (
レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海 | 作成日時：2019年11月18日 23時
