10[past] ページ11
その日から俺はAに好意を伝えようと5歳なりに頑張ってた。
『Aちゃんおひるごはんいっしょにたべよ!』
「じゃあ風磨くんと3にんでたべよう」
『Aちゃんここにかくれたらぜったいみつからないよ!』
「ほんとう?風磨くんここにかくれたらみつからないんだってー」
『Aちゃんきょうのえんそくのふたりぐみいっしょになろうよ!』
「ごめんもう風磨くんとやくそくしちゃったの。」
この時のAはどんなに話しかけても風磨風磨風磨できっと俺なんかよりも風磨のことが好きだったんだろーなって薄々気付いてた。
だから、かけっこも、おにごっこも、ドッジボールも、縄跳びも、なんでも風磨に勝とうと。勝ってかっこいい所をAに見せようと一生懸命頑張った。
ある日、風磨が熱を出して幼稚園を休んだ。風磨には悪いけど、今日はAを独り占めできるチャンスだって舞い上がって、Aに駆け寄った。
「きょうは風磨くんおやすみだね。」
Aはすごくさみしそうで、とても遊ぼうとは言い出せなかった。
「樹くん、風磨くんがげんきになるように、えをかこう。」
それでふたりで、3人の似顔絵と風磨へのメッセージを書いた。
「「できた!!」」
風磨の家に描いた絵を渡しに行って、その帰り際。Aは
「樹くんってやさしいね」
と言った
この時Aが何でこんなこと言ってくれたのかはよく分からなかったけど、俺は
『Aちゃんのほうがやさしいとおもうよ』
と言葉を返した。
165人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時