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いずみ「さぁ、白状しなさい」
A「絶対言わないからね」
「A、先にお風呂入っちゃいなさい」
夕飯を食べてテレビを見ているとニヤニヤしながらいずみが隣に座って離さないと言わんばかりに抱きついてきた。
おばあちゃんが助け船を出してくれたのが唯一の救いだ。
いずみ「あ！逃げるな！」
ギャーギャー騒いでるいずみを置いて着替えを持つとお風呂場に向かった。
A「しばらくはなにか聞かれそうだな…」
お風呂に入り体と髪を洗う。
独り言をぶつぶついいながら湯船に浸かっていれば
いずみ「A！私も一緒にはいる！！」
A「は！？なんで！？というか狭いから！！」
突然いずみがお風呂に入ってきた。
もう逃げ場はない。
やばいな。
いっしょに湯船に浸かると、
いずみ「さぁ、吐いてもらおうか！」
A「いずみが期待していることなんて何もないよ」
あまり喋らないように口まで湯船に浸かる。
ブクブクするの楽しい。
いずみ「ふ〜ん…じゃあ、なんで石川くんは赤くなってたのかな？」
A「…？」
いずみ「とぼけるなっ！」
A「え、ちょ、触るな！」
いずみ「じゃあ吐きなさいよ！」
とぼけたつもりはないけどいずみは何かあると思い、私のお腹を触ってきた。
A「わかった！話すから触るのやめて！」
いずみ「よーし、じゃあ話して」
A「もー…」
ワクワクそうに見てくるいずみ。
やめて、何も期待しないで。
A「…連休中、いっしょに部活行こうって話してたの」
いずみ「それで？」
A「それで…私でいいのって、バレー部の人だっているでしょって言ったら『渡海さんだから、一緒に行きたいっていう理由じゃダメ？』っていってきたの。顔が赤くなってたのはその時だと思う」
いずみ「ほぅ…それであんたは好きになったと」
A「なってません」
なんでそういう解釈になるんだと思い、いずみの顔にバシャッとお湯をかけた。
いずみ「A、」
A「私は、幸せになる資格なんてない。いずみと、お父さんとおばあちゃんが幸せならそれで良い」
いずみ「…」
A「ごめん、先上がるね…のぼせちゃう」
いずみ「…うん、」
私が幸せになるのはきっと、
全てを失ってからだと思う。
いずみ「Aは、幸せになって良いんだよ。それがお母さんの願いなんだから」
私が上がったあとのお風呂場でいずみがそう言ったことを私は知らない。
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Lal(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます！温かく見守っていただけるとありがたいです！ (2020年1月29日 9時) (
レス) id: 07929e390c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります！ (2020年1月29日 8時) (レス) id: 746f6f9a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lal | 作成日時：2020年1月28日 22時
