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チーノを担ごうとしていたコネシマの頭に手を伸ばしそのまま押さえつけて地面に伏せさせる
勢いのまま私も地面に伏せた

その瞬間頭上を通り抜ける何かを目で追う


kn「なんや!?」

『恐らくお前が言っていたやばい敵ってやつだ。』


飛んで行った何かはどうやらナイフだったらしい
木に数本刺さっていた

そのナイフが刺さった木の対角線上に視線を逸らす


「まさか避けるとはな。」


視線の先に立っていたのは夜空のような青く長い髪を持つ男だった
体格が良く、ひと目で強いことを悟る

男は腰に差した剣を抜きながら口を開く


「元我々国幹部コネシマ、同じく元我々国幹部チーノ、国王様の命により貴様らを排除する。」


そういった途端にコネシマとチーノに襲いかかる
すぐさま間に割って入り持っていたナイフで応戦する

力が拮抗しカタカタとナイフと剣が競り合う

恐らく狙いは我々国幹部である彼等
私のことはどうやら排除の対象ではないらしい

1度男を押し返し距離をとる


『コネシマ、自分がやることは分かっているな?』

kn「おう!俺も一緒に戦うで!」

『違う!チーノを連れて早く逃げろ!
あいつの目的はお前達、元我々国幹部の排除だ。
その対象が2人もいては私も戦いにくいからはやく行け!』

「敵を目の前に喧嘩をしている場合か?」


男の足が腹に当たり横に吹っ飛ぶ
しかしすぐに立ち上がってナイフを構える


『コネシマ、今はチーノの命を優先しろ。
それと、ショッピが待ってる。』

kn「…分かった。でもなA!
俺も、俺達もお前のこと待っとるから絶対無事で戻ってこいよ!!」


チーノを担いで走り去るコネシマと男の間に立ちナイフを向ける
生憎銃の弾はもう無くなってしまったから近距離戦になる

正直この男は強い
どれくらい私がやれるか分からないがやるしかない


「逃がすとでも?」

『彼等は私の依頼主でな、殺されると困るんだ。』

「ならばお前を殺して、奴等も殺してやる。」


向かってくる男をナイフで応戦する
ナイフと剣じゃリーチが違いすぎるため攻めきれない

キィン、と金属同士がぶつかる音だけが辺りに響き渡る


「ただの女がここまでの力を持っているとは。」

『ただの女ではない、始末人だ。』

「ふむ、久々に本気を出すか。」


その瞬間目の前に居たはずの男が背後へと移動していた
ギリギリ目で追えるような速さではあったが体は反応出来なかった

違和感を感じた腹の辺りには赤が滲んでいた

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ライ - すごく面白いです!すごく大好きです!主さんのペースでこれからも頑張ってください! (2022年3月27日 22時) (レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品リメイク前から大好きです!これからも応援しています!! (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2022年3月9日 23時

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