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コンコン、とドアをノックされる音で目が覚める
体を起こし時計を見るといつも目覚める時間より大分遅い時間だった
自然な起床ではなかったので目を擦りながらドアに向かう
キィ、とドアを開くと黒髪赤目と茶髪緑目が立っていた
「あっ、起こしてしまいましたか…すんません…。」
『要件は。』
「話したいことがあるので食堂に来てもらってもいいですか？」
『…着替えたら行く。』
「ありがとうございます。」
ドアを閉めて今日やることを整理するために1度椅子に腰かける
とりあえず着替えて彼等の所へ行き、その後依頼主の所へ報告
それだけだな
話したいこと、と言っていたか
十中八九、昨日のショッピとやらが関係しているだろうな
目が覚めたのか？
椅子から立ち上がり着替えを済ませる
食堂に向かうと、昨日の男以外は揃っていた
私の姿を見て彼らはガタッと椅子を引き立ち上がる
私は彼らから少し離れた席に腰掛けた
『それで、話とはなんだ。』
要件を聞くと誰かが息を吸う音が聞こえた
その直後金髪碧眼が机にぶつけるのではないかと言うほどの勢いで頭を下げた
「ショッピを助けてくれて、ほんまありがとう…！！」
金髪碧眼は口から発する言葉を噛み締めながらそういった
その声は静かで、けれど太く、嘘の無い言葉に思えた
彼に続いてほかの5人も頭を下げて各々感謝の言葉を述べる
誰もがショッピと言う男の無事を喜んでいるらしい
『とりあえず頭を上げて座れ。』
このままではまともに話も出来ないのでそう指示する
彼らはゆっくり頭を上げて座りこちらを見た
『何か勘違いしているようだが、私はあの男を助けてなどいない。
居たからついでに拾ってきた、それだけだ。』
「例え過程がそうであったとしても助けてくれた事には変わりないやん。
だから、ほんまにありがとう。」
『拾ってきただけだと言っているだろう。』
はあ、とため息混じりに言う
彼等はどうやら何か勘違いしているらしい
『何を勘違いしているのか分からないが、私はそこまでお人好しではない。
今回はたまたま標的の元にあの男が居たから拾ってきた。
私は依頼であればどのような非人道的なことでもする始末人だ。
何も期待はするな。他に用はあるか。』
淡々と言い放つ
私は始末人以外の何者にもなれない
彼等の仲間に関して、善処するとは言ったが仲間探しに全力は尽くさない
何より優先されるのは依頼であるから
彼等は互いの顔を見合わせていた
「俺はコネシマや。」
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
