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日暮れの時間が迫る
はやめに行き、ちゃんと標的が情報屋が示した場所に来るかをこの目で確認しなければならない
雨が降りそうなため防水の服を着て、人1人横になれる程度の荷台を馬に繋げる
いるかどうかは定かではないがショッピという男のためだ
馬に跨り、さっさと出発する
玄関に彼等が様子を見に来ていたが気付かないふりをした
数十分走り続け、目的の場所に近づいてきた
馬は離れた場所に停めて、徒歩で目的地に向かう
途中雨が降り始めたが、防水服を着ているので気にする必要は無い
情報屋の言っていた通り、そこには小さな小屋があった
コンクリート出できている長方形の小屋は植物のツタなどで覆われており、完璧に森の中に溶け込んでいる
なるほど、これは見つけにくい拠点だな
監視すること数十分、曇っているので太陽は見えないが恐らく日暮れ頃に馬車が3台やってきた
一見ただの馬車だが荷台はどうやら捕まえた人間、奴 隷をいれるために作られたものらしい
最初に降りてきた女がどうやら標的らしい
ジャラジャラと鎖が繋がった人間を連れて小屋に入っていく
全員が小屋に入ったあと、小屋の出入口には用心棒らしき人が2人武器を持って立っていた
見た目からして雇われたか、それとも女の一味か
あの女が1人で奴 隷売買をやっているとは思えない
なにか大きな後ろ盾がありそうだな
夜が深くなるまで待つ
深夜に侵入する理由としてはふたつある
ひとつが暗闇は視覚が狭まり、用心棒などの監視者に見つかる可能性が低くなるということ
もうひとつが深夜というのは眠気や疲労により人間が1番警戒心が薄くなる時間であることだ
そろそろいい頃合だ
防水服は音を立てるため脱ぎ捨ててすぐに行動を開始する
用心棒は屈強な肉体ではあるがただの人間だ
疲れには勝てない
壁にもたれて寝息を立てている
もっとマシな用心棒を雇うべきだったな
心臓と首にナイフを突き立てる
声をあげられないように、静かに死んでもらう
殺さないという選択肢もあったが別に死んでも困らないからな
後々面倒になる可能性もあるし
中に入ると廊下の先に部屋の明かりと地下へ続く階段が見えた
おそらく奴 隷は地下、女は地上の部屋にいるのだろう
バレないように部屋の前に行き中の様子を伺う
女の声が聞こえるのでこの部屋にいることは間違いないか
女の他に2人、別の気配がする
用心棒はどうやらここにもいるらしい
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
