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朝になって少しだけ曇っている空を何を考えるわけでもなく見上げていた
彼等は庭を駆け回っており、その様子は随分楽しそうだ
こんな森の中の館には近づく人も居ないし、彼等の脅威は存在しない
それを分かっているからあんな表情が出来るのだろう
彼等の脅威があるとするなら私だけか
情報屋によれば標的は今日の日暮れには確実に来る
それを逃せば次の機会は大分後になりそうだな
念入りに準備をしておく
準備している途中、聞き覚えの叫び声が聞こえた
そしてドタドタと廊下を走る複数の足音
恐らくそれは彼らのもので間違いはないだろう
しかし何事だ？
ドンドンと力強いノックの音が部屋に響き渡る
「失礼します！！」
バンッと勢いよくドアが開いたと思ったら黒髪赤目が私の目前に滑り込むような土下座をした
「本当に、申し訳ありませんでしたｯ！！！」
何を謝っているのか理解が出来なかったが、土下座をする後ろで目を泳がせている茶髪緑目が視界に入り納得する
おそらく夜中の出来事のことだろう
お前も謝れ、と黒髪赤目が茶髪緑目の頭を押さえつける
小さな声ですみませんした……と謝るのが聞こえた
『なんだ、言ったのか。』
「そりゃ此奴らに…その、隠し事したくないからな………。」
そういう彼は夜中に会った時とは別人のように見えた
「兎に角！本当にすんません！何でもしますんで許してください！！」
『私が何を許す必要があるんだ。
私は死んでいないし、そいつは私を殺せていない。
確かに昨日そいつは私を殺しに来たが、結局殺せていない。
なのに何故、許しを乞う必要がある？』
そう言うと彼等は困惑してるようだった
黒髪赤目はえーと……と言い、口篭る
部屋の人口密度が高くなったせいでむさ苦しい
窓を開けて風を取り込む
雨が降りそうだからか、風が強い気がした
『話は以上か？……あぁ、そうだ。』
ふと標的のことを思い出す
一応彼らには伝えておいた方がいいだろう
彼等に女の写真を見せる
その瞬間明らかに表情が変わった
『今日この女を始末しに行く。
一応お前たちのお仲間が居るか見ては来るが期待はするなよ。』
言い終え、机に写真を置き椅子に倒れ込むように腰掛ける
直後ドンッと私の目の前の机に両手をつく金髪碧眼
『なんだ。』
「俺にも行かせてくれ！」
確か此奴はこの女の写真に1番に反応していたか
恐らくショッピという男と深い関係にあったのだろうな
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
