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カーテンの合間から差し込む光で目が覚める
土下座をされた日から1日経つ
体を起こしてカーテンを全開にし、窓を開ける
今日は少し風が強い
部屋に流れ込んだ風が積み重ねられた資料を飛ばす
昨日から彼等は朝昼晩、暇さえあれば外に出ている
運動をしたり1箇所に集まって話をしたり
私がいる館の中で話すより随分楽なのだろう
庭を駆け回っている彼らを見る
その表情は明るい
この館に初めて来た時と比べたら雲泥の差だ
彼等は笑うことができたのか
視線に気づいたのか茶髪緑目と目が合う
十数秒目が合った後、向こうが先に目を逸らした
私も外から目を背ける
窓を閉めて風で飛ばされた資料を1枚1枚拾い上げる
ベット横の棚に入った銃を取りだし整備しておく
万が一の時のために準備した銃は未だに使ったことは無かった
いつの間にか外から声がしなくなった
恐らく朝食を摂りに行ったのだろう
ならばそろそろ街へ行こうか
最低限の荷物を持って部屋を出る
食堂の扉を開き、食事中の彼らに告げる
『街へ行く、30分後に玄関集合。』
呆気にとられた顔をした彼等
返答を待たずに直ぐに扉を閉めて馬車の用意をする
彼らには適当に金を渡して自由に行動してもらう
とりあえず集合時間は設けるが帰ってきても来なくても構わない
私は特に欲しいものがある訳じゃないが…
見た感じ食器は足りなさそうだ
あと書庫の本は大方読み終わったから読んだことない本も買っておこう
30分後と言ったはずだが彼等は十数分で玄関に集まった
元軍人としての習慣か、それとも逆らうことへの恐怖か
馬車へ乗るように指示をして私は手綱を握る
街へ行く1番の目的としては情報屋
頼んでから日数は経ってる
それと目標の女についても聞きたいからな
館から街へは馬車で20から30分で着く
歩けばそれなりにかかる
街から館が離れてる理由はひとつ
単純に人が近づかないように
森の中なら人はあまり来ないしな
痛いほど突き刺さる視線に気付かないふりをしていたがここまでとは
隙を見せたら襲われそうだな
多分視線の正体は茶髪緑目だろう
それでも初日よりだいぶマシになったか
いつまでも警戒されていては私だけでなくする方も疲れる
さっさとやめてしまえばいいのに
彼等に興味無いと伝えたはずだが
依頼でしか人は殺さないようにしているが刃を向けてくるなら話は変わってくるがな
間違った選択をしないといいのだが
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
