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「それで、今日は何の情報が欲しいの？」
『我々国の幹部のうち6人がいま私の館にいる。』
「え、なんで？？？？？？」
困惑する情報屋に事の顛末を話す
先程彼等にした説明とほとんど同じ内容を
『そして彼等から仲間を集めて欲しいとお願いされたわけだ。』
「ふーん、じゃあそのお仲間さん達の居場所を探して欲しいって？」
『そうだ、できるか？』
「任せてよ。でもそうだな…3日は頂戴？」
『構わない。』
適当に金貨を渡す
こいつは前払いだからな
果物を口に運び咀嚼する
相変わらず呑み込めない
「ところでそれはその幹部さん達からのお願いなんだよね？」
『そうだ。』
「珍しいね、依頼じゃないのにそんなことしてあげるなんて。」
確かに
何故？善処すると言ってしまったから？
その程度で彼等の願いを叶えようとしているのか私は
自分でも理解出来ない行動に気がついた
腕を組み数秒考える
『…仲間に会いたいという願いだからか…？』
「？どういうこと？」
『いや…なんでもない。』
最後の林檎を口にして代金を机に置き席を立つ
「もう帰るの？折角久々に会ったんだし飲んでこうよ。」
『生憎だが飲み食いは必要最低限しかしないし出来ない。
お前は知っているだろう。』
「知ってるよ、吐いちゃうことくらい。
でも1杯くらいならいいでしょ？」
グラスをこちらに差し出して笑みを浮かべる情報屋
こちらが拒否してもズカズカと人の心に入り込んでくる
『断る。』
「つれないなぁ…仕方ない、またね始末人さん。」
控えめに手を振る情報屋に背を向けバーを出る
色んな所を回ったしこれまでに無いくらいに話したから疲れている
明日はまた新しい依頼が入るから依頼人のところに向かわなければ行けないし
家に帰っても人がいると思うと気が休まらんな
自室に戻り椅子に座る
一息着いてようやく気がつく
どうやらお客さんが来てるらしい
お呼びでない客には帰ってもらわなければ
恐らく狙いは私だから彼等には手を出さないだろう
問題が次々と出てくるな
私もそこまで暇じゃないのだが
館内を歩いて気配を感じる部屋の前で立ち止まる
ここは誰も使っていない部屋だ
この部屋を見たのは私がここに初めて来た日だけだ
面倒だ、と溜息を吐く
このドアを開けたら恐らく襲ってくるだろう
ゆっくりドアノブを捻る
私に刺客を送るにしてももっとマシなやつにするべきだったな
ドアを開けた瞬間、案の定襲いかかってきた
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
