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『…そうなると話は変わってくる。』
「ええわ、別に。期待なんかしてない。」
話が変わってくる理由としては彼等の仲間が生きてる保証はないこと
そして全員を見つけ出すことができるともいいきれない
しかし、まあそうだな
『善処するといっただろう。用件は以上か？』
「あと、俺達の自己紹介を」
『必要ない。』
「えっ？」
彼等は虚をつかれたような顔をした
まさか自己紹介を断られるとは思っていなかったのだろう
立ち上がり部屋を出るために足を進める
『名前というのはそう簡単に教えるものでは無い。
相手が信用していない人間なら尚更名乗るな。
無理に聞こうとも思わないから、お前達が言いたくなったら言え。』
そう言いながらドアノブを捻る
食堂から出てドアを閉める寸前に思い出して口を開く
『あと、私の部屋を漁るのは勝手だが、一言何か言ってからにしてくれ。』
そう言ってドアを閉めた
驚いた顔をしていたからやはり漁ったのは確からしい
あの部屋に私に関しての情報は一切ない
あるのはもう既にこの世に居ない人物の情報と暇な時に読む本、あとは新聞などの情勢の資料
だから見られても何も困らないのだ
それにしても仲間が欲しい、か
その願いを叶えてやる理由はない
だが善処すると言ってしまったからやれることはやらなくてはいけない
1度自室に戻り最低限の荷物を持ち館を出る
向かうのは街外れにあるバー
開店前にも関わらず入口の鍵は空いている
チリンという鐘の音と共にドアを開け中に入る
中にはマスターともう1人見慣れた奴がいる
黄緑がかった水色の髪にまるで晴天の空のような色の瞳
前髪はセンター分けしており口を開かなければ儚い青年のように見える
口を開かなければ、だが
「あ！始末人さんだ！久しぶりだねー！」
ぶんぶんとこちらに手を振ってくる彼にため息を吐く
こいつは馴染みの情報屋
こんなんだが凄腕の情報屋で口は堅いし取引する上では何も問題は無い
情報屋の隣に座る
「始末人さんちゃんとご飯食べてる？」
『今日口にしたのは紅茶くらいだな。』
「顔色良くないよ。マスター、何か喉を通りやすい食べ物を。」
用意されていたのかさっと果物の盛り合わせが出てきた
開店前にも関わらずマスターが私たちを受け入れてくれてるのはこのバーにこちらから金銭的な支援をしているからだ
私達の活動を許容してくれるという条件でな
まあ、マスターはお人好しだから危ない仕事は辞めて欲しいと言っていたがな
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
