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自室で読みかけだった本を読んでいるとドアをノックされる
入れ、と声をかけると黒髪赤目と茶髪緑目の男が入ってきた
『用件はなんだ。』
「お話がありまして…食堂に来てもらうことは出来ますか？」
多少は合うようになってきた目線を私が目を閉じることで断つ
持っていた本を置き立ち上がり食堂に向かう
2人の先を歩いていたが食堂のドアの前で止まり先に行くよう指示する
急に私が入ったら驚くだろうからな
二人のあとを着いていき食堂に入る
中はほのかに何かの料理の匂いが充満しており昼飯の後なんだと理解する
ほかの4人はテーブルを囲って座っておりこちらを凝視していた
こちらへ、と言われて指示された席に座る
『それで、用件はなんだ。』
「貴重なお時間を取ってしまい申し訳ありません。
まず俺達を買った理由について教えて頂けますか？」
買った理由など知りたいのか
知る必要ないと思うが知りたいと言うなら教えるべきだろう
『仕事に利用するためだ。』
「仕事、と言うとオーナーを殺した…。」
『そうだ。』
腕を組みどこまで教えるべきか悩む
聞きたいと言うなら全部話すし聞いてこないなら話さない
別に彼等になら言っても問題ないだろう
誰かに話すなんてこと出来ないだろうからな
「ちなみにその仕事について詳しく聞けます？」
『構わない。通称名としては始末人と呼ばれている。
主に依頼を受け人を始末することが多いな。』
「その、本名って……。」
黒髪赤目にそう聞かれて気がつく
そういえば名乗っていなかった
『私の名前はAだ。』
教えてくれるんか、と金髪水色目の男が呟く
聞かれてないのだから仕方ないだろう
それに誰かに名乗るなんてこと久々だから
再び金髪の男が口を開く
「利用ってどうやって俺らを利用したんや。」
『それを答えるには昨日の依頼を説明する必要があるな。
昨日の依頼内容はあの闇オークションのオーナーの始末。
今私達がいる国は、奴 隷制禁止、人身売買禁止等の法が定められている。
が、昨日のオークションはどう考えても違法であるにも関わらず、何度も行われてきた。
何故か分かるか？』
問えば何か分かっているようで、でも口には出さないらしい
それは自信が無いのか、私を恐れての事なのか
『それはこの国の貴族や資産家が関わっているからだ。
そのため国は中々手を出せずにいた。
しかし、それも見て見ぬふりすることが出来ないくらいになってしまった。』
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詩紀(プロフ) - 上級階級じゃなくて上流階級じゃないっすかね (2022年11月28日 10時) (
レス) @page2 id: 8014baf7d5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！頑張って下さい！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page43 id: 52f70d6a1c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - わお、細かいとこまで繊細に書かれておりますねえーすげー一生ついていくっす作者様のらいの兄貴！更新頑張ってくださいなー (2021年10月7日 23時) (レス) @page33 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - この話凄く大好きだったのでまた読めて凄く嬉しいです！これからも応援しています！！ (2021年7月17日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
あお - わわ、、、お帰りをお待ちしておりました、、！また貴方様の素敵なお話を読めると思うととても嬉しいです！これからも頑張ってください！ずっと応援しています！ (2021年7月16日 19時) (レス) id: eb48003aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2021年7月10日 21時
