幼稚園児の弟と2人でブラック本丸に行きました！肆 (ページ29)

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168話ページ29

さっき言った通り、今は瑠衣と庭でお散歩してます！

燭台切様たちの気遣いで、皿洗いは任せてと言われた。本当に助かる！今度何かお礼しなきゃな～。

それは後で考えよう。今はとりあえず…

『瑠衣、寒くない？？何か羽織るもの持ってこよっか？』

弟「ううん、寒くないよ」

『そう？ならいいけど！』ﾆｺｯ

会話が中々続かない…。やっぱり、まだ怒ってるのかな……？

『…あ、見てみて！お星様すごい綺麗だよ！』

弟「わあ…！！！綺麗！！」

よしっ！

『ほら、あそこに星座あるの見える？？大きい三角形になってるんだよ！』

弟「三角形…あ、あった！！！」ｷﾗｷﾗ

『ふふ、冬の大三角って言うんだよ！隣にあるのはーーーー』

星は結構好きだから、星座も少し詳しいんだ！まさかこんな風に役に立つとは！

瑠衣も隣で目を輝かせながら星座を見ていた。よかった、さっきより全然元気になってる。

『春になったらまた違う星座が見えるから、その時もお姉ちゃんと一緒に見よう！』ﾆｺｯ

弟「本当！？見るー！」

やっぱり、瑠衣は元気なのが一番だよ。

そんなことを考えていたら、瑠衣の顔が少し暗くなった。

弟「お姉ちゃん……」

『ん？？どうしたの？』

何となく言いたいことを察した。

弟「……っ、ご、ごめんなさい！！！」

『…ふふ、大丈夫だよ？お姉ちゃんもごめんなさい。』

弟「う、ううんっ！お姉ちゃんは悪くないもん！僕、お姉ちゃんに酷いこと言って……ぅっ…」

瑠衣……

『ううん、お姉ちゃんも瑠衣に構ってあげられなくてごめんね？

もう、我慢しなくていいよ。お姉ちゃんが嫌という程たくさん構ってあげるからね。』ｷﾞｭｯ

親からの愛を貰ったことの無い瑠衣。これ以上寂しがらせられない。

私が溢れんばかりの愛を与えるから。

弟「ﾋｸｯ、うわあああんっ！！」ｷﾞｭｯ

『大丈夫、お姉ちゃんはずーっと、瑠衣のこと大好きだよ。』

次々と溢れ出す涙を拭って、目を合わせた。

弟「ｸﾞｽｯ、ほ、本当？僕のこと大好き？？」

『もちろん！大大大だーいすき！！』ﾆｺｯ

弟「～～ぼ、僕もだいだいだいだーいすきだよ！！////」ﾆｺｯ

『！！…ありがとう、瑠衣』ｷﾞｭｯ

弟「えへへ///」

この瞬間、改めて自分の中での瑠衣の存在が更に大きくなった。