イチゴハアマイ JUMP×ym (ページ40)

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僕と君の答え (ar×ym)◆ ページ40

Twitterのお話
【my answer…？】【your answer】より

裏あり
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ar.side

“下にいる”

それだけ送ってエレベーターへ乗り込んだ。
すぐに既読がついたが返信はない。
それは許すって意味だった。
いつもそう。

「……」

玄関まで出迎えてくれた山田を何も言わずに壁に押し付けて唇を奪った。
それでも文句一つ言わずにされるがまま。

無抵抗なのは都合がよかったかもしれない。
痛む胸を忘れるためにベッドへもつれ込んだ。

「あぅｯ…はあっ…あ…んｯ…」

目を閉じて揺さぶられるだけの体。
いつしか無意識に漏れる声しか聞こえなくなっていた。
これもいつものこと。
山田はいつの間にか意識を飛ばしているんだ。

汗で貼り付いた前髪を指でとかしてやると「…ん、ぁっ」と顔を歪めた。

「…ごめんな、…」

一方的にぶつけるだけで、この行為にどんな思いで付き合ってくれているのかは不明。

虚しさを消すように意識の無い山田にこれで最後だと奥まで腰を打ち付けた。
ずるりと引き抜くと、俺の独占欲がどろりどろりと止めどなく溢れだす。

ぬるま湯で濡らしたタオルで汚してしまった体を拭いて、翌日腹を壊さないよう眠っている山田を起こさないよう気を付けて後ろから掻き出した。

実はこの時間が一番、無で素な自分でいられたのかもしれない。

窓の外には雨が降りだしていた。

脱ぎ散らかした服の中から自分のを身に付けて部屋をあとにした。
目が覚めたときまで俺が隣にいてはいけない気がして毎回さっさとヤって帰る最低な男だ。

自宅マンションへ辿り着き真っ先に向かったシャワールーム。
数時間後にはまた仕事が入っているけど、頭の中は残してきた山田のことでいっぱい。

いくら後処理をしたってあれだけ激しくしたら体は痛むだろう。
分かっていて加減してやれない自分も、そんな山田を支えてやれない自分も、全部消えてしまえばいいのに。

＿＿＿＿＿＿

その日、マネージャーからの連絡で急遽offになったと知ったのはアラーム音が煩く鳴り続けたとき。
スマホに届いていたメールを開いて、山田も休みだって知っているから無性に会いたくなる。

俺といるときの山田はいつも無理させてばかり。
揃って休みの日を普通に過ごせたら……。
そんな日が来ないことを分かっていながら、いつか、と願っていたりする。
誰も許しちゃくれないよな。

写真フォルダを開いてまだ真っ白だった頃の俺達を巡らせる。
何の躊躇いもなく誘えていたのが懐かしい。