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◇ ページ23
「涼介くんって内と外で変わるタイプ？」
「僕、人見知りだから」
「そ、そっか。」
「でも、先輩は全然大丈夫。なんか安心する」
「それは良かった、ねぇ…」
ごめん。
俺は全然穏やかじゃないよ！
さっきから鼓動が煩いんだ。
このまま発作起こして死ぬんじゃないか？
やばいよ、俺、
「先輩？どうしたの？」
心配そうに覗き込まれてその綺麗な目に吸い込まれそう
すぐにその顔はニッコリと微笑んで「今度先輩に会いに行ってもいい？」なんて聞いてきたから
「ど、どこ、に？！」動揺してるのを隠す気もなく聞き返した。
「学校だよ？」
「教室には来ないでよ」
「お姉ちゃんに会いに行くんじゃないもーん」
俺が返事をする前に横入りして姉弟喧嘩始めて
本当に普通の家庭、人間がそこにいて。
俺が羨んでた特別なことなんてなくて。
「いいよね？先輩！」
「っ……」
ﾄﾞｸﾄﾞｸｯ
大嫌いだった山田涼介に
恋をしたみたいだって言ったら
光は笑うかな……
fin.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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