【KZ】君と付き合うまでの十秒間 part．翼 (ページ7)

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君と付き合うまであと　4秒ページ7

美門side

先「〜〜〜じゃあ、今日の授業はここまで。予習、復習、しっかりやれよ！」

ふぅ…終わった。

意外と簡単だったな。

次は、57ページと58ページ。

宿題は55、56ページの復習。

よし。

帰ろうと立ち上がった瞬間、

若「美門っ！！！！！」

美「煩っ！」

思わず声に出してしまった程、大きい声で名前を呼ばれた。

誰だよ…。

苛つきながらも振り向くと、そこにはドアップした若武の顔が…。

美「うわっ」

何なんだよ…コイツ。

嫌らしいから、とっとと帰ろ。

教室のドアへ近づいて行った時、若武が大声で、

若「おい！逃げんな！明日、放課後教室で待ってっからな！」

と言い残し、教室を飛び出してった。

いや、教室に来い、って言われたってお前の教室知らねーよ。

もう最悪。

アイツは人の事を考えた事ある訳？

…はぁ、アイツの教室、黒木に聞こ。

荷物をまとめ、秀明を出て歩いてると、急に何かが飛び出してきた。

美「うわっ！」

？「あぁっ！」

もう何なんだよ…。

今日、不幸過ぎるだろ、俺。

若武に叫ばれて、何かにぶつかりかけて…

美「え…。」

前を向いた途端、俺は絶句した。

そこには、いつの日かのように自転車に乗った若武と黒木と上杉がいた。

若「…はぁぁぁ！？」

煩い。

秀明の前の通路で叫ぶ男とかおかしすぎだろ。

上「うるせーな。黙れバカ武。」

若「あぁ？! 」

……。

もうツッコミする余力、無くなったわ。

急に人の目の前で口喧嘩すんなよ！！

黒「ゴメン、美門。コイツらの喧嘩は毎日のようにあるから。」

はぁ。

これだったら、小塚も黒木も苦労するだろ。

何やってんだよ…。

黒「ま、明日また教室で。若武は2-Cだから。」

…ぇ？

俺、何にも言ってないのに…

エスパーか？

でも…結局は、明日、会うつもりなんだね。