【KZ】君と付き合うまでの十秒間 part．翼 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,716 hit

君と付き合うまであと　6秒ページ5

美門side

放課後、黒木達の教室に向かうと、そこにはほんわかな雰囲気の男子がいた。

あ、あの子が黒木の言ってた紹介したいやつか？

俺のことに気づいた黒木が、俺をこっちに招いた。

黒「あ、美門！」

美「黒木、この子が紹介したいやつ？」

黒「あぁ。」

小「初めまして。小塚和彦だよ。君は？」

見た目的にも優しそうだな。

俺らとは大違いって言ってもいいほどだわ。

美「俺は美門翼。よろしく、小塚。」

小「こちらこそよろしくね」

黒「小塚は、社会と理科が得意なんだ。秀明って知ってるか？」

秀明…？

今日から行く塾の事か？

美「秀明って塾？」

黒「ああ。俺ら、全員行ってるから。」

へぇ〜、じゃあ、たまに会う時あるかな？

美「俺も今日からそこへ行くと思うよ。」

そう言うと、小塚が驚いたような顔をした。

小「へぇ！僕達と一緒だね！」

小塚って優しそうな雰囲気してるよな。

なんていうか…居るだけで場が和みそう。

小「美門って、苦手な科目とかある？」

苦手か…。

美「うーん、基本何でも出来るよ。」

小「凄いね〜！」

美「なぁ、上杉とか、若武って何が得意なんだ？」

黒「上杉は、数学かな。数の上杉って呼ばれてるんだ。」

数学！凄…。

黒「で、若武は、ウェーブの若武って呼ばれてて、波が激しいんだ。」

波？

勉強の波って事か？

小「テストの時とか、点数が良かったり、悪かったりするんだ。

勉強の波が激しいんだよ、若武は。」

そうなんだ〜

でも、そんな感じはするね。

美「黒木は？」

黒「俺は、コネかな。」

あ、やっぱり？

なんとなくそういう雰囲気があったんだよね〜。

…でも、改めて、凄い友達を持った気がする…。

個性豊かな奴らだな。