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ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ……
風で木が揺れている、音ではない音がする。
第一風なんて吹いていない。
葉っぱを踏みしめる音と…
「Aー！！」
遠くから聞こえたその声に目を開けた。
人がいる。探しに来てる。
帰れるんだ、！
ここだよ、と叫ぼうとした瞬間。
「あの子に殺されてなんていないでしょうね！」
「大丈夫ですよ、落ち着いて。見つけ次第 “ 射殺 ” しますから」
しゃ、さ、つ……
隣でまだ寝ているのんは穏やかな顔をしている。
お母さん、言っちゃったの…？
のんのあの事は内緒ね、って…言ったのお母さんなのに。
「…のん！のん、起きて」
バシバシ叩いて不服そうに体を起こしたのんの肩をグッと掴む。
「ここから、離れるの。遠くに逃げて」
何のことやら分かってない顔をしてる。
時間がない、もう葉っぱを踏みしめる音や話し声は大きくなってる。
「見つかったら殺されるのよ、だから誰もいないところに行くの」
お願い分かって…
「あたしは行けない。あなた一人で、逃げて」
動こうとしない。
ただじっとあたしの目を見つめて、 “ 嫌だ ” っていうように。
「…行くのよ！生きなきゃいけない」
そう言ってあたしの方が背を向けた。
突然すぎる別れにあたしだって何も分からない。
ただ、前島を殺してしまったのがバレたということは分かった。
もうすぐそこまできている声に向かって、あたしは一歩ずつ踏み出してく。
『行か…ないで……』
掠れた声が、耳に届いた。
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カジャリア(プロフ) - さなさん» てんきゅー (2017年10月25日 22時) (
レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 完結おめでとう!! (2017年10月25日 22時) (レス) id: c26a9b22a0 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - sitさん» ありがとうございます…m(_ _)m 頑張れます！ (2017年10月21日 19時) (レス) id: fd3d27ebdd (このIDを非表示/違反報告)
sit(プロフ) - カジャリアさん» ha-haの方もこれからですが読もうと思います。応援してます！ (2017年10月21日 18時) (レス) id: 3b18da8fe4 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - sitさん» 泣 い て いただけたんですかー！！嬉しい、嬉しい！ありがとうございます！頬の緩みが…(´ω `=) (2017年10月21日 17時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャリア
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2017年9月27日 21時
