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その日の夜遅く。
至極焦るかのようにピンポンピンポンと続けてインターホンが鳴った。
見ればそれは、
「……はぁ」
前島だった。
「…何でしょうか」
「外に出てこい、俺の馬が殺されたんだ。この地域のやつ全員に聞いて回ってる」
馬……？
そんなの飼ってたんだ、さすが金持ち。
じゃなくて、殺されたんだ。
弟妹には残酷な話だから家に残すことにして、お母さんとのんとあたし。
三人で出た。
こんな時間に叩き起こされて迷惑もいいとこね。
「率直に言う。俺はこいつを疑ってる」
真っ直ぐその指はのんに伸びる。
のんはこの前のやつだと分かってるのか、いつもの穏やかな顔つきじゃない。
「理由をお聞かせ願えますか」
お母さんがあくまでも丁寧に。
下手に言えば土地を取り上げられるって分かってるから。
「言葉も話せず、筋力も異常。普通の人間じゃねぇからだ」
その言葉を聞いた瞬間何かが、キレた。
「…普通の人間じゃないから何なのよ。それだけの理由でこの子を疑うの？
優しさも、人を見る心もある。
あんたなんかよりよっぽど普通の人間よ！」
許せなかった。
何も知らず、何も知ろうとせず自分の価値観でものを喋るこいつが。
のんが、馬を殺すわけないじゃない。
そんなもの理由がない。
のんも怒ってるように見えた。
自分が侮辱されたからではなく、あたしが半泣きで怒鳴るのを見て、
のんは前に一歩進んだ。
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カジャリア(プロフ) - さなさん» てんきゅー (2017年10月25日 22時) (
レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 完結おめでとう!! (2017年10月25日 22時) (レス) id: c26a9b22a0 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - sitさん» ありがとうございます…m(_ _)m 頑張れます！ (2017年10月21日 19時) (レス) id: fd3d27ebdd (このIDを非表示/違反報告)
sit(プロフ) - カジャリアさん» ha-haの方もこれからですが読もうと思います。応援してます！ (2017年10月21日 18時) (レス) id: 3b18da8fe4 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - sitさん» 泣 い て いただけたんですかー！！嬉しい、嬉しい！ありがとうございます！頬の緩みが…(´ω `=) (2017年10月21日 17時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャリア
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2017年9月27日 21時
