恋、始めまして『染谷勇次郎』

さんじゅーわん ページ32

復活しましたああああ！！！！(感涙)

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貴「ｺﾞｸﾘ......」








上記の通り、生唾を飲み込んだ私は染谷家の目の前に立っていた









インターホンを押そうとして、止める。その繰り返しをしている私








神様もびっくりの奇行である









やっと胸の中で決意を固めてインターホンをぐっ、と押す







＿＿＿ピンポーン









ﾀﾝ......ﾄﾄﾄ.....









何処か耳に馴染むインター音が微かに聞こえた後




何かが落ちたような音と可愛らしい足音が聞こえて数秒後、開けられたドアからにゅ、と勇次郎が顔を出す








勇次郎は日光の眩しさに目を細める









貴「やあ、勇次郎。安眠妨害をしてごめんね今起きたのかな？」




勇「........入って....」









ああこれ、寝起きの声だわ








フラフラと家の中に戻る勇次郎の足取りもどこか揺らぎが生じていた




格好も完璧に寝間着だし









絶対寝てたな。勇次郎









貴「お邪魔しまーす」









人生で二度目である染谷家へお邪魔して、勇次郎の後を追う









勇次郎はリビングへ入っていった




遅れて私も入るとそこはモノトーンな家具が並んだシンプルなリビングだった






さぁて、早速一言









貴「！？.....さっむぅ！！」




勇「え.....そう？...」









涼しいくらいだけど。とシャツをパタパタさせる勇次郎は私を気遣ってくれたのか数秒後、エアコンの設定温度を変えると私をじっ、と見つめた





わずかに見えた現在の設定温度を見て思わず新婚さんいらっしゃい状態になりそうだった






聞いて驚け。なんと、22度









汗はかくときかかないと健康に悪いぞー、と言うと更に顔を近付けられた









貴「な.....なんだい照れるなぁ」






勇「好きにしてって言ったのAだからね？.......まず早速、膝枕して？」









........あれれ好きにしてって言った記憶はないのだがなあ








ていうか....





はやああくなあああい！！？！そして自然？それ自然！？って聞きたくなるくらいあざとおおい！！！可愛いから許すけど！！！！









うるさい頭を気合いで静めてソファーを背に床に座る






わお、サラサラだわこのソファー生地。絶対高いぞこれわ




ていうかオーラから高級感出てますな









ぽんぽん、と膝を叩いてにこーっと笑うと。倍輝かしい笑顔で私の膝にダイブした勇次郎









おっと、容赦ないわ

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