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ガチャ
ピアノを弾き終わった瞬間、玄関が開く音がした。
「壮馬くん。多分、兄さんが帰ってきたと思うんだけど・・・・」
壮馬「え、俺居て大丈夫?」
「大丈夫なのは大丈夫だけど、きっとめんどくさいことになると・・・──「紡祈ー!」」
あー、やっぱり。
兄「ただいま・・・・、って誰?」
「おかえり、兄さん。声優の・・・」
壮馬「斉藤壮馬です」
兄さんは、ふーんって言って、私に目を向ける。
兄「紡祈、なんで家にあげてるの?」
「壮馬くんが、お礼にピアノを聴きたいって言ったから」
すると、次は壮馬くんに目を向ける。
そして、うーんと畝ねる。
「?どうしたの?兄さん」
兄「なんか知ってるような気がするんだよな・・・・」
「気のせいでしょ。それより、兄さんは出ていって」
兄「あ!思い出した!」
声でかいよ・・・・。
兄「あの家で会った人だろ!ほら、3年前に!」
あの家で・・・?
「・・・・!あの、ピアノのことを言ってきた人?」
兄「そうそう!」
そう言って、私は壮馬くんに視線を送る。
「あれは、壮馬くんなの?」
壮馬「・・・・うん。俺だよ。紡祈ちゃんに、ピアノが綺麗でしたって言ったの」
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作者名:藍花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3c8fc251461/
作成日時:2018年7月20日 14時