キミとピアノに惹かれて【斉藤壮馬】 (ページ11)

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「壮馬くん･･･？」

壮馬「久しぶり･･･、でもないか」

そう言うと、壮馬くんは、色々と本を探る。

壮馬「紡祈ちゃんは、どんな本が欲しいの？ピアノ関連の本？」

「えっと････、まぁ、ピアノ関連の本が欲しいかな･･･」

壮馬「じゃあ、この本とかどう？」

それは、ピアノ中級と書いてある本だった。

「うーん････。もう少し難しい方がいいかな････」

壮馬「じゃあ、こっちは？」

そう言われて、本のページを開けてみる。

すると、結構、細かい楽譜が書いてあった。

「････うん。これなら大丈夫」

壮馬「そっか、良かった」

そう言って、微笑む壮馬くん。

天使という言葉しか思いつかないぐらい笑顔が眩しい。

あ、忘れるところだった。

「･･･あの、壮馬くん、なにかお礼したいんだけど」

壮馬「別にいいよ。俺が勝手にしたことだし」

「でも、やっぱり、なにかお礼はしないと」

お礼しなかったら、私の気が気じゃない。

壮馬「あ、じゃあさ、ピアノ聴かせてよ」

「そんなことでいいの？」

"そんなことがいいんだよ"って微笑んでくる。

天使････。(2回目)

「じゃあ、家に来る？家にピアノもあるし･･･」

壮馬「うん！！」

っていうことで、私の家に来ることになりました。