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次の日は彼女が言うところの
タイミングが合わへんかったんか
俺がおる屋上に彼女は来んかった
その次の日
俺が屋上に上がってすぐに彼女はやって来た
「今日は来れたんや」
って俺が言うたら
「巡回のタイミングに合わして内緒で出てくるから」
「誰かがナースコールとかしちやったら廊下出られへん」
って笑いながら言うてきた
ゆっくりと慣れへん車椅子操作して
暗がりでも何とかお互いの表情が読み取れる位置まで移動する
誰にも会うたらアカンから
無理言うてこんな時間に屋上来さしてもろてんのに
自分でも
何してんねん！って思うけど
どうしても
彼女と話したい
その思いは止められへんかった
「なぁ」
「聞いてええ？」
って俺が言うたら
「内容によるよ」
ってその通りでしかない事を
また笑いながらこたえてくれた
「何で入院しとん？」
って俺が聞いたら
「わざわざ確認するしどんな事かと思たらそんなこと？」
「今回は胸の腫瘍取る手術したん」
「悪性ではないけどほっとくと大きくなり過ぎるからって」
悪性ではないけど･･･って俺と同じやん
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年9月19日 9時
